「父の境遇と似ていますね」元“仮面ライダー”藤岡弘、の息子が語るヒーロー像と父の存在
週刊女性PRIME / 2024年11月12日 22時0分
「オファーのお話を聞いたときは本当にうれしくて。僕がこの世界に入って、目標に掲げていたひとつが“いつか地上波で単独主演”だったので。デビューして5年、今まで頑張ってきたことがやっとひとつ実ったというか。うれしさと感謝がすごく込み上げてきました」
と満面の笑みで語ってくれたのは、藤岡真威人。'80年代に桂正和が『週刊少年ジャンプ』で連載し、アニメ化もされた『ウイングマン』。原作生誕40周年を記念して、実写ドラマ化。10月22日より放送が始まっている。
ヒーローの先輩である父・藤岡弘、の反応は
高校生・広野健太(藤岡真威人)は周りから生ぬるい目で見られている特撮オタク。ある日、空から落ちてきたアオイ(加藤小夏)と出会う。彼女が持つ“ドリムノート”に空想のヒーロー“ウイングマン”を何げなく書いたところ、リアルに変身する能力を手に入れて……!
「自分の憧れていた存在になれたものの、実力がまったく伴っていない。姿が変わっただけじゃ、好きなだけじゃ、自分の理想とするヒーローにはなれないと気づいて成長していく点に、今までにない新しいヒーロー像を感じました。そこが他にない魅力だなと思い、すごく感動しました」
アオイは悪の手から逃れ、異次元世界からやってきたという。健太はヒーローとして、ともに戦いを繰り広げていく……。
「かつて父が通ってきた境遇と、本当に似ているなと思います」
父・藤岡弘、が一躍人気者になったのは、言わずと知れた『仮面ライダー』('71〜'73年)だ。
「父もすごく喜んでくれて、“おまえもヒーローとしての生きざまに挑戦することになったのか……”と感慨深そうでした。そして“お話をいただいたからには、ちゃんと責任を持って真剣に取り組めよ”とも。この『ウイングマン』という作品を、僕の俳優人生で新たなスタートを切る代表作にできたらいいなと思いますし、運命的なものを感じています」
藤岡にとってのヒーローについて尋ねてみると、
「存在としては、やっぱり父の姿が浮かびます。僕の中でいちばん強くあるのは、子どもたちが夢を抱き、みんなに希望と安心を与えられる存在。父が演じたヒーローは、思いもよらぬ形で人々より強い力を手に入れて。自分より弱き者を守るため、世界を守るために自分が犠牲になりながらも、命を捧げてその力を使って戦っていく。その姿は、僕の中での“ヒーローとはこうあるべきだ”と憧れる姿そのもの。だから、そんな思いを健太に託して今回演じさせていただきました」
本作には魅力的な女の子がふたり出てくる。ともに戦う、しっかり者のアオイ。そしてクラスメートで、けなげな優しさを見せる美紅(菊地姫奈)。ぶっちゃけ、どっちがタイプ?
「あー、難しい! どっちも本当に可愛いし、大切な存在なんですよね。なんで健太はあんなに抜けてるのにモテちゃうんだろう?(笑)でも、お付き合いするなら美紅ちゃんで、結婚するならアオイさんがいいですね」
その理由を聞いてみると、
「美紅ちゃんは学生の恋愛の延長線上の存在というか。僕が高校生だったら、きっと美紅ちゃんにメロメロだろうな(笑)。でも、アオイさんは最初は相棒という認識だったけど実戦と経験、時間をともにする中で、大切な存在っていう気持ちが大きくなっていく。自分が未熟なときから成長する過程を全部見てくれている。きっとお互いを深く知っていて、この先もずっと一緒にいたいと思うのはアオイさんのほうだろうな」
『ウイングマン』の主演の次に叶えたい夢を聞くと、
「毎作品終わるたびに、頑張ってきたことが実際に人々に届いて“良かったよ”“あれに救われた”というお声をいただくと、本当に報われる気持ちになりますし、達成感もあります。俳優になろうと志したときの理想に、近づけている実感はあります。もちろん、撮影期間中は不安や葛藤、挑戦だらけなんですけど。新たに掲げるなら、映画の単独主演です。映画館の大きなスクリーンで自分が自由に表現している姿を見るのが夢です。やっぱり、映画館の中での体験が、僕がこの道を選んだきっかけでもあるので」
藤岡真威人に聞いた「ドリムノートをゲットしたら?」
記したことが現実となるドリムノート。もし、手に入れたら何を書く?
「出ました、その質問! 空を飛びたいとか、はちみつに溺れたいとか、手からビームを出したいとかいろいろあるんですけど、なんだろうな? 最近思ったのは、無限の胃袋が欲しいですね。食べることが好きなんですが、やっぱり胃袋には限界がある。気持ちはもっと食べたいのに、悔しい思いをすることがあって(笑)。だから1日でいいから胃袋の上限を外して、食べたいものを食べまくる日をつくってみたい。そんな身体を手に入れたい!(笑)」
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