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「芸能人がこういうことやってんのか」ダレノガレ明美の“美容内服”が物議、医師が指摘する問題点

週刊女性PRIME / 2024年11月14日 11時30分

ダレノガレ明美

 11月上旬、X(旧ツイッター)でダレノガレ明美の“美容法”が拡散され、物議を醸している。

「拡散されたのは、ダレノガレさんが自身のインスタグラムでフォロワーからの質問に答えたストーリーズです。《ビタミンとか内服薬って何か飲まれてますか?》という質問に対して、薬の写真とともに『ノイロビタン』『シナール』『トラネキサム酸』『ユベラ』『ハイチオール』の5種類を《1日3回飲んでます》と回答していました」(美容ライター、以下同)

 9月上旬にも同じ内容が拡散されており、

「おそらく、当時のスクリーンショットが再び出回ったのだと思われます。今回、拡散された投稿は3.5万いいねを超えており、改めて注目が集まりました」

 しかし、現在、拡散元となったアカウントは凍結されている。

「正確な理由はわかりませんが、病気の治療に使われる薬を美容目的で服用することを推奨するような投稿だったため、たくさんの批判が集まっていました。そうした声が少なからず影響しているのかもしれません」

 特に『トラネキサム酸』については、

《扁桃炎持ちなのでトラネキサム酸がこんなくだらない理由で品不足なのは死活問題なのでやめてもらいたい》

《欠品しまくってて、コロナやインフルエンザで喉痛い人が飲めないので無駄処方まじでやめてほしいです…》

 といった指摘も。ダレノガレ自身にも、

自称美容意識高い系は百害あって一利なし

《うわ…芸能人がこういうことやってんのか》

《ダレノガレ明美も、こういう自称美容意識高い系も本当百害あって一利なし》

《有名人がこれを飲んでますってあげるのは賛同できない》

 などと、批判の声があがる事態となっていた。

 そこで、美容皮膚科の診療を行っている『銀座プラタナクリニック』のコッツフォード良枝院長に、美容目的での薬の内服について話を聞いた。

昔は保険診療で処方している病院もあったと聞きますが、今は“自費”でお出ししているところが多いと思います。おそらく、ダレノガレさんも自費で購入しているのではないでしょうか。当院でも、医師が診察をしたうえで自費での処方を行っています。また、SNSで情報を見て“この薬をください”と求める方がいますが、“タバコを吸っていないか”とか、“ほかにお薬を飲んでいないか”“合併症がないか”などを必ず医師が確認しています。ご希望があっても具体的な症状がなければ、日焼け止めを塗るなど、日常での予防策をお伝えして、薬の処方はしないという場合もあります」(コッツフォード院長、以下同)

服用によっては血栓リスクの上昇も

 多くの指摘があった『トラネキサム酸』については、

「風邪のときによく処方される喉の炎症を抑えてくれる薬で、肝斑(かんぱん)の症状がある方にも効果的なのですが、そういった症状が何もないのに美容目的で飲む薬ではありません。血を固めやすくする作用があり、タバコを吸っている方や、婦人科系のホルモン系の薬を飲んでいる方は、血栓リスクが少し上がってしまいます。なので、そういう方はあまり飲まないほうがよいと思います。また、やみくもに長期間飲み続けると、血栓リスクも上がってきてしまうので、定期的に診察を受けて休薬期間を挟みながら飲む必要があるでしょう」

 ネット上で声があがった“品不足”についても聞くと、

「一時、入手が困難だった時期がありましたが、保険診療への供給は止まっていなかったと聞いております。保険診療を優先するために、美容目的の自費での処方には出荷制限が出ており、当院でも1年半ほど入手できなかったので、市販のお薬をご提案していました。『トラネキサム酸』は風邪などの喉の痛みにはすごくいい薬なので、美容目的ですべて消費してしまうのは、よくないことだと思っています」

ネット購入、個人輸入できる問題

 また、『シナール』や『ノイロビタン』はビタミン剤であるため、副反応は起こりづらいというが、

「『ハイチオール』は『Lシステイン』というものなのですが、大量に飲むと体内の糖の分解をしてくれるインスリンの働きが妨げられてしまい、糖尿病のリスクが上がることがあります。なので、医師の指示なく安易に飲み続けないほうがいいと思います」

 拡散されたダレノガレのストーリーズでは、クリニックのアカウントがメンションされており、

「ダレノガレさんの場合は、クリニックで処方されていると思うので、健康面でのコントロールはされていると思います。しかし、芸能人やインフルエンサーの発信した情報を見て、病院に行かずにオンラインでの診療も受けることなく、ネットで薬を購入したり、海外から個人輸入して服用するといった可能性があるのが、いちばんの問題点だと思います。必ず医師の診察を受けて、必要な人が必要なときに正しく薬を服用してほしいと思います」

コッツフォード良枝 銀座プラタナクリニック院長美容外科・皮膚科医師/日本抗加齢医学会専門医山梨大学医学部卒業。国際医療センター国府台病院を経て、日本医科大学麻酔科学講座に入局。2011年から皮膚科、美容皮膚科、美容外科に従事。メディア出演も多数。

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