FA補強ではなく“削り合い”が目的も…巨人の「阪神・大山悠輔争奪戦」で懸念される“飼い殺し”
週刊女性PRIME / 2024年11月22日 6時30分
「FA宣言した選手を含めて補強を進めていく方針は了承しています。こちらがお声がけした選手に関しては、ぜひ来ていただきたいと思っています」
11月20日に開催されたNPB12球団のオーナー会議で、FA(フリーエージェント)権を行使した選手らにラブコールを送ったのは、『読売ジャイアンツ』山口寿一オーナー(67)。セ・リーグ優勝をしながらも、日本シリーズ進出を逃した“球界の盟主”は兜の緒を締める構えだ。
今オフのFA市場の“目玉”とされるのは『阪神タイガース』大山悠輔内野手(29)、『福岡ソフトバンクホークス』甲斐拓也捕手(32)と、同じくホークスの石川柊太投手(32、以下敬称略)。戦力補強を図る球団による争奪戦が予想される。
中でも通算914安打、137本塁打を阪神の“主砲”大山の流出は、特に「伝統の一戦」を繰り広げる巨人への移籍は、阪神ファンにとって絶対に避けてほしいところ。今季年俸2億8000万円から、大幅アップの4年総額16億円規模の提示も報じられるなど、球団も必死に引き留めるのは当然だ。
片や「ぜひ来ていただきたい」と、大山獲得に動き出すと見られる巨人はというとーー。
大山入団でポジション問題が勃発
「なんでも“阪神が4年契約ならウチは5年”と、総額20億円以上の大型契約を準備しているともいいます。単年4億円の年俸とするならば、野手ではチームトップの坂本勇人(35)の6億円、岡本和真(28)の4億2000万円(いずれも2024年)に次ぐ金額。
確かに勝負強いバッティングは魅力的ですが、プレー以外でも“チームの顔”として貢献してきた坂本、岡本と比べてしまうと、20億円を出してまでジャイアンツに必要な選手なのか、と疑問に思うのが正直なところ」
と、在阪球団を中心に取材するスポーツライターも首を傾げる大山争奪戦。さらに念願かなって大山を迎えたとして、巨人に浮上するのがポジション問題だという。阪神で主戦場とするのは一塁手と三塁手だが、この2年間は前者に専念している。
一方、巨人の一塁を守るのは2024年の「ゴールデングラブ賞」を受賞した岡本、三塁にも同じく受賞者の坂本が君臨。遊撃手は守備のスペシャリスト・門脇誠(23)がレギュラーを任されていることから、坂本の再コンバートはなさそうだ。
つまりは現時点で、巨人には大山が守れるポジションはないということ。
「となると今シーズンも15試合でレフトを守った岡本のコンバートが有力ですが、ファースト固定で優勝しただけに阿部慎之助監督(45)も動かしたくはないところ。坂本の年齢を考慮した上で、三塁手での併用が現実的になりそう。
それで万一にも20億円選手が“飼い殺し”状態になったとしても、ジャイアンツとしては目的を達成したようなもの。現在のFA補強は、単に自軍の戦力補強の面だけではなく、ライバルチームの戦力を削る側面もあるとの見方も……」(前出・スポーツライター、以下同)
主力の“引き抜き”は巨人のお家芸
かつて長嶋茂雄(88)終身名誉監督が現場で指揮をとっていた時代、FA宣言した落合博満(70、中日ドラゴンズ)、広澤克実(62、ヤクルトスワローズ)、江藤智(54、広島東洋カープ)らセ・リーグ球団の4番打者を掻っ攫ってきた歴史がある。
近年でも丸佳浩(35、広島)、梶谷隆幸(36、横浜DeNAベイスターズ)、井納翔一(38、横浜)ら各チームの主力選手に大金を積んでいる。
「もちろん巨人だけの話ではなく、例えば西武(ライオンズ)からホークスに移籍した山川穂高(32)のようにフィットすれば万々歳。逆に結果を残せなかったとしても、脂の乗った時期をチームに費やしてくれたら脅威にはなり得ないわけで」
それでも主力選手を奪われたチームが、決して戦力ダウンするとも限らない。
「大山選手は人的補償と金銭補償が生じる“Aランク”。代わりに移籍した若い選手が新天地でブレイクして、新たなチームの顔に成長する可能性もあります。阪神にも思わぬ“掘り出し物”が転がり込んでくるかもしれないですね」
果たして大山が来シーズンをプレーするのは甲子園か東京ドームか、それとも?
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
西武、FAの阪神・大山悠輔〝争奪戦〟撤退 4年15億円用意も「条件が急騰した…」異次元、巨人は総額40億円提示か
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月19日 11時51分
-
巨人が阪神FA大山悠輔を取ればポジション争いで大混乱…“一塁用意”で気になる坂本絡む岡本のコンバート先
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月16日 9時26分
-
大山悠輔「阪神決別説」が急浮上! 巨人だけじゃない、まさかのダークホース球団が虎視眈々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月15日 9時26分
-
巨人はFA宣言一番乗りソフトB石川柊太に「4年18億円」か…熾烈な争奪戦に“絶対負けられない”球団事情
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月9日 11時22分
-
【阪神】藤川新監督 ソフトバンクFA石川柊太〝見送り〟姿勢も…大山、坂本ら絡む野手戦線は状況難解
東スポWEB / 2024年11月9日 5時9分
ランキング
-
1《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
NEWSポストセブン / 2024年11月22日 7時15分
-
2岩田剛典、3度目の福田組でファン離れ危惧 松山ケンイチ&染谷将太「衝撃でした」
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月21日 21時36分
-
3【わたしの宝物】ラスト震撼「うわーーー」「その選択なの」予想外の報復にネット「これ以上ない罰」
スポーツ報知 / 2024年11月21日 23時26分
-
4桂雀々さん急死 早すぎる64歳 波瀾万丈の生きざまを笑いに 「上方落語の爆笑王」TVやドラマでも活躍
スポニチアネックス / 2024年11月22日 1時3分
-
5XG、米最大級の音楽フェス「コーチェラ 2025」に出演決定 唯一の日本人アーティストとして
スポーツ報知 / 2024年11月21日 20時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください