「知事の資格なし」と斎藤元彦氏に“造反”も、返り咲き当選で頭抱える市長たちのドタバタ劇
週刊女性PRIME / 2024年11月26日 9時0分
「文書問題で、県民に大きな心配や不安を与えたことを改めてお詫びする。謙虚な心で、一からのスタートということで仕事をしていきたい」
兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦知事(47)が11月19日、就任会見を行った。今年3月、兵庫県の元幹部が斎藤知事のパワハラを告発した文書から始まった騒動。事実関係を調査するため百条委員会が設置される中、告発した元幹部が亡くなったり、知事の訪問先での“おねだり疑惑”が報じられ、県議会は全会一致で知事の不信任を議決した。
市長の言動も物議
そして始まった知事選だが斎藤知事を含めて、過去最高の7人が立候補。当初、出直しとなる斎藤知事には厳しい選挙という見方が大半だったが、いざ終わってみると14万票近い差を2位の稲村和美候補につけて当選を果たした。この結果に頭を抱えている人たちがいる、と全国紙の記者は、こう話す。
「投票日の3日前に、県内22市の現職市長が斎藤知事の対抗馬、稲村候補の支持を表明。会見に出席した相生市の谷口芳紀市長は、“私は少なくとも県知事としての資格がないんじゃないか、こう思っています!”と、強い口調で机を力任せに叩いて、斎藤知事に対する不信感を訴えていました。しかし結果は稲村候補は落選、会見での態度に対して“それこそパワハラだろう”などバッシングされました」
振り上げた拳が、自分自身に向かってしまった感のある谷口市長だが、これからの県政に対してはどのように臨むのだろう?
“造反”から火消しコメント
「県と市の良好な関係に努めます」
というコメントを出した谷口市長だが、会見での言動に対する批判が市役所に届いている、と市長の秘書はこう話す。
「ここ何日かで落ち着いてきましたが、お叱りの声をたくさんいただきました。ただ、普段の市長はまったく逆の感じで、職員や外部の方にああいった態度を取るような人ではなく、職員思いの市長なんです。本人は“相手を威圧しようといった意図はまったくなかった”と話していました」
ほかに斎藤知事への“造反”を示した中には、手のひら返しを報じられた市長たちも。
「伊丹市の藤原保幸市長、宝塚市の山崎春恵市長が、斎藤知事の選挙事務所に当選のお祝いに訪れていたそうです。斎藤知事は“いろいろと事情があって名を連ねたのかもしれないが、市との連携は大事なのでしっかりやっていきたい”と話していました」(前出・記者)
伊丹市の藤原市長は、テレビ番組の直撃に、
「恨みつらみがあるわけではない。今後、連携して仕事をしていきたい」
と火消しのコメント。また、全会一致で不信任案を可決した県議会については、20日に挨拶回りをした斎藤知事。選挙が終わったので、知事側と県議会側がコミュニケーションを取り、いい政策を前に進めていこう、という話をしたという。
だが、県議会の責任を追及する声も上がっていて、簡単に“ノーサイド”にはならない雰囲気。兵庫県の県政をめぐるドタバタ劇は、まだまだ収まりそうにない─。
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