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「全部がチグハグ」#反省会すら開かれない朝ドラ『おむすび』、脱落者が止まらぬ決定的理由

週刊女性PRIME / 2024年11月29日 6時0分

左から橋本環奈、佐野勇斗

《ついに今週から見なくなった。橋本環奈の無駄遣い脚本》

《本当につまらなくて先週から脱落》

 離脱者が続出しているNHKの朝ドラ『おむすび』。第7週(11月11~15日)の平均視聴率は13・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、前々作『ブギウギ』の同じ週は16・3%、前作『虎に翼』は16・6%なので、視聴率が低迷しているのは明らかだ。

描写が薄く、伏線もなし

 初回の平均世帯視聴率は16・8%と、ここ3年間の朝ドラの中で一番よかったのに、低視聴率の原因は雑すぎる脚本にあるようで─。

 まず、家族の描写が薄く、従来の朝ドラにあるホームドラマのように物語を楽しめない。例えば、主人公の米田結の母・愛子(麻生久美子)がどうしてスケバンになったのかが明かされない、理容院をやりたがっている父・聖人(北村有起哉)が神戸から福岡県の糸島に移住をして農業をやっていた理由もわからない。

愛子がスケバンだったことは結がギャルになるときに使えそうな設定でしたが、話の本筋に絡んでくることがなかった。今後、絡むにしても遅すぎます。糸島が舞台である理由もいまいちわからない。糸島の土地を生かしきれていないと思います」と話すのは、ドラマウォッチャーのくのいちこさん。

 結が栄養士になりたいと思ったのも、伏線はなく、急だった。

「第7週から野球部の四ツ木翔也(佐野勇斗)に弁当を作るようになって急に結が栄養士になりたいと言い始めて、もっと前から料理に関心があるような描写があれば納得できますが、行動が唐突すぎます。第1週でギャルの1人が栄養失調で倒れたシーンがありましたが、そこで彼女に食育をするなど、栄養士になる説得力を持たせればいいのに、そうはなりませんでした」(くのいちこさん、以下同)

「丁寧なんて程遠いくらい雑」

 1か月半近くをかけて描いた高1のギャル編の後、第7週の3日間だけで結は高3になった。SNSでも、

《いきなり2年経過したぞ…》《今回の朝ドラの脚本、誰が見たって丁寧なんて程遠いくらい雑。適当》

 など結の心境の変化がまったく描かれずに2年ワープした展開に、視聴者はついていけない様子。

「高校生の2年間は重要だと思いますし、飛ばした2年の間にもっと栄養に興味を持つ様子を少しずつ見せればいいのにと思いました」

 糸島から神戸に移り住み、神戸栄養専門学校に通い始めた結だが、

「調理実習のときは厚化粧、ネイル禁止なのをまったく知らない主人公がただのバカみたいに見えます。ギャル生活を楽しんで栄養士になるためにギャルは封印するとかなら栄養士になる覚悟が見えますが、全部がチグハグ。ギャルの格好で学校に行って怒られるっていうオチがそれ!?って感じです」

 '22年の朝ドラ『ちむどんどん』でSNSが盛り上がった「#反省会」すら『おむすび』は消滅危機とも……。

「『ちむどんどん』はどこまでひどくなるのかを見届けたいという思いがありましたが、『おむすび』はそれほどインパクトのあるダメさもなく、感情移入もできなければ脚本も面白くない。見てもしょうがないって感じです」

 舞台は神戸に移り、本格的に栄養士を目指すが、視聴者離れに歯止めはかけられるか。

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