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12月3日は「カレンダーの日」一般化したのは江戸時代、“許可なく作ってはダメ”という意外な過去

週刊女性PRIME / 2024年12月3日 9時0分

宝くじを買うのに縁起の良い日として有名な「一粒万倍日」も旧暦で決められた吉日。一粒の種をこの日にまくと立派な稲になるという意味※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!「カレンダー」は、いつから使われているの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.「カレンダー」は、いつから使われているの?

A.江戸時代中期から一般人に広まり、明治初期には「お土産」として人気でした。(東洋古代思想史研究家 村上瑞祥さん)

 12月3日は「カレンダーの日」。生活に欠かせないカレンダーだけど、いつから使われているの? 疑問に答えてくれたのは、東洋古代思想史研究家の村上瑞祥さん。

日本でもっとも古い歴史書の『日本書紀』によると、古墳時代には現在の朝鮮半島から『暦』が伝わったとあります。ただ、一般に広まったのは江戸時代中期ごろ。

 暦は生活の基盤になるもので、ウソの情報が流れては困るため、日本では長いあいだ幕府などその時のリーダーが管理して、全国に通達していました。勝手に印刷したり、配るのは禁止されていたのです」(村上さん、以下同)

 江戸時代の中期に、絵の中にこっそりと暦を紛れ込ませる、「大小暦」が流行し持ち運べるようになったという。

明治時代になり、明治5年の12月3日を、明治6年の1月1日にする、暦の改変がありました。ただ、急に暦が変わったので、『旧暦の行事が、新暦では何月何日になるの?』と混乱が起こりました

 そこで、販売されたのが、新暦に旧暦の大事な行事が書き込まれた小冊子だ。

現在のカレンダーにも、旧暦のなごりである、立冬や立春などが書かれていますよね。そういった旧暦の行事が新暦ではいつになるのか書き込まれた冊子が、政府の許可を得て全国の神社から販売されました。

 一番有名なのは伊勢神宮の『伊勢暦』。伊勢に参った人はそれをお土産として買い、配ったといいます

 明治30年ごろになると、印刷技術の進化もあり、いまのようなカレンダーが販売されるようになったのだそう。

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