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稲垣吾郎、4度目のベートーヴェン役の理想像を語るも「迷惑をかけるから本当は許されない」

週刊女性PRIME / 2024年12月20日 9時0分

稲垣吾郎 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/金田順子 スタイリスト/黒澤彰乃

「今回が4回目ということで、公演が決まったときは素直にうれしかったですね。舞台は3時間くらいなのですが、僕が演じているベートーヴェンが出ていないシーンは10分くらいで、だいたいずっと怒っているんです。

 普段の自分がそういう性格ではないので、いつも演じ終わって熱が下がらないというか、身体がびっくりしている感じが続いていて。それも非日常で楽しいですし、新たな気持ちでみなさんに喜んでもらえる舞台を作れたらなと思います

 ベートーヴェンの苦悩の人生と創作の深層に迫った舞台『No9―不滅の旋律―』が、12月21日から東京国際フォーラムを皮切りに、全国4都市で公演。

ライフワークとして続けていきたい」

 2015年の初演以来、稲垣吾郎がベートーヴェンを演じるのはこれで4年ぶり4回目。舞台を重ねる中で、少しずつ役がなじんできていると話す。

本当はどんな人間だったかわからないし、あくまでも自分たちの想像の中で演じているので、正解かどうかはわかりません。もしかすると、天国で“全然違うよ”って本人から言われているかもしれない(笑)。稽古も始まりましたが、4回目ということで初日から思い出す感覚も早くて、この感じと思いながら、ベートーヴェンという役を作り上げている感じです

 怒りを爆発させたりと、複雑で偏屈というタフな役だけに、演じる上でこんなルーティンがあるそう。

「朝起きて声を出すために、ランニングマシーンで走りながらセリフを言ったり、ストレッチしたりしてテンションを上げて、ベートーヴェンのスイッチを徐々に入れています。本当は許されないことだけど、できればギリギリに劇場に着いてパッと着替えて、そのまま舞台に立ちたいんです。

 本番前、舞台袖で待っているとソワソワしちゃうんですよ。以前、渋滞に巻き込まれて5分前に劇場に着いてすぐ舞台に立ったことがあったのですが、演出家の方から“一番よかったよ”って言われて(笑)。本当はみなさんに迷惑をかけるしダメなんですけど、それが理想ですね

 4回目となった今回の舞台と同じく、稲垣のライフワークともいえる、月・火曜のパーソナリティーを務めるTOKYO FMの『THE TRAD』が始まって今年で5周年を迎えた。

本当に楽しいですね。これだけ毎週、ほぼ初対面の人と密にお話しするお仕事はなかったですし、ご縁といいますか、人とのつながりが増えていって、人生が充実しているのを実感して。ライフワークとして続けていきたいと思います

 同ラジオ番組の水・木曜のパーソナリティーを務めるOKAMOTO'Sのハマ・オカモトとの出会いから、今年始めたことがあるそう。

今年の頭くらいに、ハマさんに“楽器やりたいんだけど”って相談して、一緒に楽器屋さんに行って、左利き用のギターを買って始めました。20代くらいに弾いていたときがあったんですが、久しぶりだから全然弾けない(笑)。

 ビートルズの『ノルウェーの森』とか練習しています。あと、今年といえば、猫が1匹増えて3匹になりました。給水器とか倒したりして大変なこともありますが、カワイイし癒しになっていますね」

冬のお楽しみ!

冬は好きですね。ファッションも楽しめるし、写真を撮っていても、太陽の光が低かったりしてキレイに撮れるんですよ。朝の散歩もダウンとか着て歩いていると、寒さから頭がクリアになって気持ちいいんです。あとは鍋。フグ鍋とか、急に高級な感じですけど(笑)、食べ物とかもいろいろ楽しみが増える季節だなって思います

舞台『No.9―不滅の旋律―』

12月21日から東京国際フォーラムほか、2025年1月11日から福岡・久留米シティプラザ、1月18日から大阪・オリックス劇場、2月1日から静岡・アクトシティ浜松にて上演。

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