鶴田真由、22年間円満な夫婦関係の秘訣は「瞑想をゆっくり1時間」新ドラマの意気込みも聞いた
週刊女性PRIME / 2024年12月15日 20時0分
俳優として36年のキャリアを持つ、鶴田真由。昨年に念願の朝ドラ初出演を果たした一方で、写真集の出版やエッセイの執筆など、枠にとらわれず活躍の幅を広げている。
12月8日から放送がスタートした『誰かがこの町で』では、弁護士役に挑戦!ドラマの裏話や、心と身体の美しさを保つ習慣を聞いた。
現場で“焼きいも”、共演者となごみ時間
「江口洋介さんとは、実は今までほとんど共演したことがなかったんです。今回ご一緒して、良い意味で何事にもとらわれない、すてきな方だなあと」
そう話すのは、俳優の鶴田真由。'23年放送の『らんまん』で念願の朝ドラ初出演、印刷所の女将(おかみ)で江戸っ子の大畑イチ役を演じたのも記憶に新しい。
'88年にデビュー後、月9『妹よ』、織田裕二と共演した『正義は勝つ』など、'90年代のトレンディードラマに次々と出演。その後も映画、舞台など多方面で活躍している。そんな鶴田の最新出演作がWOWOWの『連続ドラマW 誰かがこの町で』。
役どころは、主演・江口洋介の上司であり、弁護士で法律事務所を営む岩田喜久子。トレンディードラマの常連だった江口と鶴田だが、がっつり共演するのは意外にもこれが初だ。
「シリアスなシーンが多かったのですが、座長の江口さんが常に現場をなごませてくれました。けれど、本番前になると、ものすごい集中力でパッと切り替えられるので、さすがだなあと思いましたね」
原作は、江戸川乱歩賞受賞作家である佐野広実の同名小説。とある新興住宅地を舞台に、住民たちの間に渦巻く同調圧力と忖度(そんたく)が引き起こす底知れぬ恐怖を描く。
「自分を捨てていなくなった家族を捜してほしい」という少女・望月麻希(蒔田彩珠)が喜久子(鶴田)のもとを訪れたことをきっかけに、法律事務所調査員の真崎雄一(江口)と麻希は、町の真実に迫っていく。
かつて町で起こった誘拐殺人事件と麻希の家族の失踪にはどんな関係があるのか。目を離せない衝撃的な展開が見どころだ。
「過去と現在のエピソードが折り重なった巧みな脚本が、とにかく面白くて。人間の同調意識や忖度が間違った方向に行ったときに浮かび上がる怖さに震えました。
傍(はた)から見ればそんなことしないだろうということも、閉鎖的な集団の中にいたら絶対しないとは言い切れない。もし私がこの町に住むことになっても、すぐ違う場所に移ると思います(笑)。第一印象で何か違うと思ったら、とりあえず離れる、がわたしの処世術かもしれません」
物語が進むにつれ、登場人物たちが背負う過去が明らかになる。
「それぞれが抱えて生きてきた“消せないシミ”みたいなものに向き合っていくというのが大きなテーマだと思っています。見る人それぞれが共感できる種がたくさんちりばめられているのも見どころです」
作風とは裏腹に、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気だったという。
「ロケで使った古民家に薪(まき)ストーブがあったんですが、江口さんがさつまいもを持ってきて焼きいもを作ってくれました。そうしたら、次の日はでんでんさんもストーブで焼こうって食材を持ってきてくれて。なごやかな良い現場でしたね」
ゆらがない秘訣は心身のやわらかさ
デビュー当時から、透明感のある凛(りん)とした美しさを保ち続けている鶴田。年齢を重ねる中で、体調の変化を感じることはあるのだろうか。
「もちろんあります。海沿いを散歩するのが好きで、足元の悪い岩場とかでも、昔は何も考えないでひょいひょい身体を動かせていたのに、今は一歩出すにも身体が重く感じます。体力を補わなきゃと、週1でジムにも通い始めました」
年齢にともなって身体や心のゆらぎを感じる女性は多いが、自身は気持ちの浮き沈みを感じることはあまりないという。それは日々行うヨガと瞑想(めいそう)によるところが大きい。
「30代からヨガを始めましたが、硬かった身体がかなりやわらかくなりました。7年前から始めた瞑想も、毎朝1時間、欠かさず続けています」
行っているのはインドで最も古い瞑想法の一つであるヴィパッサナー瞑想。あぐらを組んで目を閉じ、呼吸に意識を集中させ身体の中を観察するイメージで、詰まりを感じる部分の流れをよくするというもの。
「瞑想は難しいと思う方も多いですが、最初は5分でも大丈夫。やり続けるとリラックス効果を得られて、柔軟性をキープできる気がします。“身体のやわらかさ=心のやわらかさ”なのか、気分の波も起こらなくなりました。身一つでできるので、同世代の女性には特におすすめです」
毎日の食事にも気をつけている。
「身体づくりのため、エネルギーのある食材をとるように心がけています。スーパーでは、見た目が元気な旬の野菜を選んだり。家の庭で採れた野草をいって、野草茶を淹れることもあります」
食事は食材を活(い)かしたシンプルな料理が多いという。
「レシピどおりに作るのは飽きてしまうので、自分なりに調味料や具材の組み合わせを考えて楽しんでます。冷蔵庫の残り物でパパッと作ってしまうことも。おいしくできても、レシピを覚えていないから、二度と同じものができないのが難点ですが(笑)」
夫婦ケンカもたまにはするけど
結婚生活は今年で22年を迎えた。夫の中山ダイスケ氏は、東北芸術工科大学の学長も務める芸術家。夫婦円満で過ごすための、秘訣(ひけつ)は何だろうか。
「2人とも自分の世界を持って、自立しているというのは大きいかもしれないですね。干渉しすぎないのが、良いのかもしれません。あとは、何事もやってもらって当たり前と思わずに、感謝の気持ちを伝え合う。シンプルだけど、結局これが大切な気がします」
とはいえ、ケンカをすることももちろんある。
「小さな文句を言い合うことは日常的にありますけど、それは受け流して(笑)。決定的に考えが合わないところがあっても、相手との違いを認め合えれば、ものすごいケンカにはならないかなと思います。
私は家の中でテレビがつけっぱなしになった状態が苦手なので、夫がテレビを見ているときは違う部屋で過ごす。尊重し合えば、心地よく過ごせます」
俳優業にとどまらず、朗読や写真展の開催など活動は幅広い。自然体な姿が魅力的だが、自身の将来像を尋ねると、「未来像は描かない」ときっぱり。
「この激動の時代、10年後に社会やエンターテインメント業界がどう変わっているのかわからない中で、将来を想像しようがないと思うんです。だからこそ、こうあるべきというこだわりは捨てて、軽やかに時代の波に乗っていきたい」
しなやかに活躍する鶴田から、今後も目が離せない。
『連続ドラマW 誰かがこの町で』絶賛放送中!
WOWOWにて12月8日(日)午後10時よりスタート(全4話)
放送:毎週日曜午後10時~ ※第1話無料放送 【WOWOWプライム】【WOWOW4K】
配信:第1話放送・配信後、全話一挙配信 【WOWOWオンデマンド】
「安心安全な町」を標榜し、防犯意識が異常に高い、美しが丘ニュータウンの福羽地区。19年前に同地区で起きた一家失踪の謎を追う真崎雄一と望月麻希が町を訪れて見たものは……。
鶴田真由(つるた・まゆ)●1988年女優デビュー。近年は連続テレビ小説『らんまん』、ドラマ『自転しながら公転する』、映画『やがて海へと届く』『かぞく』など話題作に出演。俳優業のほか、エッセイ執筆や写真展の開催、アーティストとのコラボ活動なども行う
取材・文/小新井知子
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