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秋篠宮ご夫妻がトルコ訪問、次期皇后・紀子さまは「雅子さまを意識されている印象」積極“アピール”で生じる落とし穴

週刊女性PRIME / 2024年12月12日 9時0分

11月25日、紀子さまは“オヤ”で作られたブローチを着け、トルコ訪問に際しての会見に臨まれた

「より一層、相互理解と交流を深めていくことにつながっていきますように」

 12月3日から約1週間、外交関係樹立100周年を記念して、東ヨーロッパと西アジアにまたがるトルコを訪問された秋篠宮ご夫妻。紀子さまは事前の会見で、冒頭のように意気込みを語られた。

紀子さまが身につけたブローチ

「紀子さまが会見で着けたブローチは、トルコの伝統的な手芸である“オヤ”で作られたものでした。トルコの風土や文化についても熱心に勉強され、準備万全で向かわれたのでしょう」(皇室担当記者)

 皇室の公式外国訪問といえば、今年6月、天皇、皇后両陛下が国賓として英国を訪問されている。

「両陛下がバッキンガム宮殿の玄関でチャールズ国王夫妻に見送られる際に、雅子さまは国王夫妻にチークキスを。両陛下と国王夫妻が別れを惜しまれる様子は“まるで旧友のよう”と現地メディアに報じられるなど、両国間の“絆”はより一層深まりました」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 一方、今回のトルコ訪問は両陛下ではなく、秋篠宮ご夫妻が担われることに。

「紀子さまも雅子さまのようにトルコとの“絆”を深められるだけでなく、次期皇后の存在を対外的にアピールできる良い機会になります。プレッシャーがありつつも、意気込まれていたことでしょう」

 準備を重ね、トルコ訪問に臨まれた紀子さま。その努力が実を結んだタイミングがあったという。

「12月4日、紀子さまはエルドアン大統領夫人と面会されました。紀子さまは夫人の案内で図書館を視察されたのですが、居合わせた地元の子どもたちとトルコ語を交えて交流された場面も。トルコ語を使いこなす紀子さまを見ていた夫人は驚き、感心している様子でした。紀子さまの熱心な姿勢を夫人も感じ取られたのではないでしょうか」

トルコと日本、外交の始まり

 そもそも、トルコと日本の外交の始まりはいつだったのか。海外の王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは次のように解説する。

「明治時代の1890年、現在の和歌山県の串本町あたりの沖で『エルトゥールル号』というトルコ船が難破しました。500人以上が亡くなり、生き残ったのは69人。そのとき、和歌山県の地元住民が自分たちの食料の一部を支給するなど、親身になってトルコ人を助けたそうです。

 その後、生存者を病院に連れていくことになり、明治天皇が侍医を遣わし、昭憲皇太后は看護師を遣わすなど、手厚く対応したそうです。この『エルトゥールル号事件』が日本とトルコの外交の原点になりました」

 その後、両国は何度もお互いを助け合ったという。

「1980年に始まったイラン・イラク戦争で、現地にいた日本人が危険にさらされたのですが、トルコ航空がフライトを決行し、200人以上の日本人を救出。『エルトゥールル号事件』のこともあり、この出来事は“海の恩を空で返した”と語られています。その後も、'11年の東日本大震災のときは、世界中から救助チームが派遣されましたが、トルコの救助チームの活動期間は最長で、約3週間も日本で救助活動に努めてくれました」(多賀さん)

 そんな関係の深いトルコとの外交100周年に際するご訪問にもかかわらず、なぜ両陛下ではなく、秋篠宮ご夫妻が招待されたのだろうか。その理由について、ある宮内庁関係者がこう分析する。

「両陛下は6月に英国を訪問されましたし、秋の公務ラッシュで地方公務が続き、雅子さまは大変お疲れになったようです。なにより、雅子さまは12月9日に61歳のお誕生日を迎えられました。お誕生日には毎年、“ご感想”を文書でしたためられます。毎回長文を作成されるため、締め切りのぎりぎりまで熟考されるので、負担も大きいのです。今も変わらず、適応障害の療養中ですし、雅子さまのご体調を慮り、秋篠宮ご夫妻に白羽の矢が立ったのではないでしょうか」

 別の理由も考えられるという。

「陛下が公式で外国を訪問する場合、国賓待遇になります。国賓となると、両陛下がイギリスを訪れたときのように、晩さん会や会見が開かれるなど、金銭的にも人員的にも両国の負担が大きくなります。そうした裏の事情もあるかもしれません」(同・宮内庁関係者)

皇室の外国訪問

 皇室の外国訪問はどのように決まるのか。宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司さんによると、

「公式訪問の場合、最終的には先方国から日本政府に正式な招請が来ます。通常、その段階でどなたに行っていただくかはすでに決まっています。そこに至るまでに両国間で水面下の協議が行われているからですが、その内容は公表されないのが普通です。

 先方国の希望を踏まえて、外務省は宮内庁と相談し、どなたに行っていただくかを政府として決定しますので、先方国の希望と変わる可能性は当然あります。今回の場合、トルコから秋篠宮同妃両殿下への招請があったわけですが、当初からトルコ側が秋篠宮同妃両殿下の訪問を希望していたのかどうかはわかりません」

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、今回のトルコ訪問を踏まえたうえで、国内にも目を向け、次のように語る。

「能登半島地震の復興など、国内の難題は山積みの中、トルコを訪問する意味はどれほどあったのでしょうか。むしろ、悠仁さまの大学受験の大事な時期にもかかわらず、ご両親が国内を離れるというのは受験生を持つ一般国民からすれば、不思議に感じられたと思います。トルコ訪問の現代的かつ積極的な意義と、それを秋篠宮ご夫妻が担うことの意味をもっと丁寧に説明するべきだったと感じています」

 次期皇后として、雅子さまに負けじと積極的に“外交”を進める紀子さまだが、落とし穴もある。

「紀子さまが雅子さまを意識されている印象は強いです。雅子さまは語学力も社交力もおありなので、負けたくないというお気持ちは一部理解できます。しかし競争心が目立ってしまうと、国民の目には不自然に映り、かえって紀子さまへの国民のイメージを悪くしてしまう危険性をはらんでいると思います」(小田部教授)

 国内外に自身をアピールする紀子さまが、次期皇后の“呪縛”から解放される日は訪れるのだろうか。

小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数
山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている
多賀幹子 ジャーナリスト。ニューヨークとロンドンに、合わせて10年以上在住し、教育、女性、英王室などをテーマに取材。『孤独は社会問題』ほか著書多数

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