「性格も似ているところがある」秋篠宮さまが会見で語られた佳子さまに共通する“長所”と“短所”
週刊女性PRIME / 2024年12月15日 21時0分
「池は越えられるかなと思います」
天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が10月30日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、パリ五輪の金メダリストや各界の功労者など約1400人が出席した。報道では、陸上女子やり投げのパリ五輪金メダリスト、北口榛花さんと、彼女がパリ五輪決勝でマークした65メートル余の記録が話題となった。天皇陛下が「ここからだと?」と後方の池を振り返られると、北口さんは前述のように答え、周囲が笑顔に包まれたという。
佳子さまと仲良しな愛子さま
両陛下の長女、愛子さまや秋篠宮ご夫妻、それに次女、佳子さまら皇族方も参加した。皇后さまや紀子さまら女性皇族は和装だったが、特に、若い佳子さまと愛子さまが目立っていた。薄い空色から裾のあたりがクリーム色に変化する振り袖姿の佳子さまと、淡いピンク色の振り袖が似合う愛子さまはとても仲良しで、お互いが見つめ合ったり、談笑したりしながら、秋晴れの下、出席者たちと懇談していた。
11月5日、天皇、皇后両陛下は、漫画家のちばてつやさんら文化勲章受章者7人とプロゴルファーの青木功さんら文化功労者15人を皇居・宮殿に招き、茶会を催した。愛子さまや秋篠宮ご夫妻、佳子さまが同席したが、愛子さまが茶会に出席するのは初めてのことだ。
陛下は文化功労者たちに、「皆さんが努力を重ね、学術、文化、芸術、スポーツの分野で大きな成果を収められたことを誠に喜ばしく思います」と挨拶した。佳子さまは赤色の洋装、愛子さまはオフホワイトの洋服姿で、この場でも若い2人は、注目を集めていた。今回は、天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻、それに、佳子さまと愛子さまの3組に分かれて、文化勲章受章者と文化功労者らが座るテーブルをそれぞれ回り、食事を共にしながら歓談した。飲食を伴う茶会の開催は5年ぶりのことだという。
今や国民の間で非常に人気が高い佳子さまは今年12月29日、30歳の誕生日を迎える。10年前、2014年11月25日に行われた、誕生日を前にした記者会見で秋篠宮さまは、この約1か月後に20歳の成人となる佳子さまの幼少期のエピソードなどを次のように披露している。
佳子さまの20年間の思い出などを、記者から尋ねられ、とても感慨深い様子だった。
「2人で上野動物園に行ったことがあるんですね。上野動物園に一緒に行って、ちょうど桜がきれいな季節であったので、じゃあ帰りに寛永寺の辺の桜を少し見ていこうかと言って、2人でお花見を楽しんだということが、次女がおそらく幼稚園のころ、5歳くらいでしょうか、そういうことがありました」
このように佳子さまとの思い出を語った後で、佳子さまについてこんな発言をしている。
「だんだん年齢が高くなるにつれて、これは誰でもそうなのでしょうけれども、いろいろと親と口論になる機会も多くなってきました。私とちょっと性格も似ているところがあるので余計そうなのかもしれないのですけれども。
以前は口論になると、私自身も長女が言っていたように導火線が短い人間なものですから、かなり激しい口論、応酬になったのですけれども、こちらもだんだん年を取ってきて、的を射たことを指摘してくれていることが意外と多いということがわかりました」
長女、小室子さんが'11年10月に行われた20歳の成年に際しての記者会見で、父親について、
「昔は全般的によく怒る、本当にもうそれしか言いようがないのですけれども、厳しいこともありました(中略)導火線が少々短いところがあったと申しますか。でも、最近はめったなことではすぐには怒らなくなったと思っております」
などと答えている。
これを受けたような形で、「私自身も長女が言っていたように導火線が短い人間なものですから」と、怒りやすい短所を認めている。そんな父親に佳子さまは、「ちょっと性格も似ているところがある」らしい。
「若いころの感覚に何かとても似ている」
先述した'14年11月の記者会見で秋篠宮さまは、記者からの関連質問にこう答えている。
「娘とよく話しているときに、自分がもっと若いころの感覚に何かとても似ているなと思うときがニュアンスとしてあるんですね(中略)感覚としてこの子はずいぶん似ているなと思うときがあって、親は大変だっただろうなと思うこともあるんです、実を言うと。なかなか言葉で説明はできないですけれども、感覚的に似ていたということで」
どうやら、短気な性格だけではなさそうだ。秋篠宮さまのセンスの良さや感覚的に優れた部分も、佳子さまは似ているらしい。
2人には、同じような長所があるということだろうか。そういえば以前、秋篠宮さまは私に、父親である上皇さまと自分が似ているところがあると、次のように話してくれたことがある。
《両親からの具体的な影響というものは私を形成しているエレメント(要素)の中に現れているのではないでしょうか。両親のどちらが好きということではありませんが、性格的には私は、パターナル・インヘリタンス(父系遺伝)です。あとの二人はどちらかというとマターナル・インヘリタンス(母系遺伝)ではないでしょうか。なにかのはずみの言動とかが父に似ているところがあります。だから、父も、私のやりそうなことがなんとなく分かるようです》(拙著『秋篠宮さま』より)
ということは、佳子さまは、上皇さまや秋篠宮さまのようにまじめな性格だけではなく、論理的、合理的に物事を考える姿勢や柔軟に対応したり、考えたりする思考の持ち主であるのかもしれない。これは、実にいいことではなかろうか。
近く、佳子さまは30歳を迎える。もちろん、いつ結婚が決まっても不思議ではない年齢だ。「でも」と、私は考える。“可愛い妹”のような愛子さまは成年皇族として本格的に活動を始めたばかりで、まだまだ、“頼りになる姉”佳子さまのアドバイスが必要だ。それに、弟の悠仁さまは来年、大学1年生だ。成年皇族として仕事をするまでにはまだ時間がかかる。こう考えてみると、「もうしばらく、佳子内親王の華やかな活躍を見ていたい」と、国民の多くが望んだとしても無理もないかもしれない。
<文/江森敬治>
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