1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「オレと一緒に強盗してくれませんか?」強盗予備で逮捕、“アジト”発見で監視下にあった容疑者の生活

週刊女性PRIME / 2024年12月13日 5時0分

早川大貴アイデール容疑者(28)が転がり込んだ交際相手のアパート

 11月26日、警視庁暴力団対策課と万世橋署、大森署の合同捜査本部は、神奈川県横浜市港南区に住む職業不詳の早川大貴アイデール容疑者(28)と、横浜市港北区に住む職業不詳の中村悠太郎容疑者(32)を強盗予備の疑いで逮捕した。

80代の独居男性宅へ強盗計画

 2人は共謀して、東京都大田区にある80代の独居男性宅に押し入って金を奪おうと計画。

 11月4日、午後9時30分ごろ、横浜市内のコンビニの駐車場で、早川容疑者から指示を受けた中村容疑者が、犯行計画が書かれたメモを30代の知人男性に手渡して、

「オレと一緒に強盗してくれませんか?」

 などと言って、共犯を求める行為をし、強盗の予備をしたというもの。

「主犯格の早川容疑者は、文字が暗号化されて、時間がたつと消えてしまう“シグナル”というアプリを使って、中村容疑者に犯行計画を伝えていました。その計画には、男性宅の間取り、金庫の位置、犯行方法まで記されていたようです。それを中村容疑者がメモして、白昼堂々、知人男性に渡して強盗に誘ったという、とんでもない事件の計画です」(全国紙社会部記者)

 しかし、犯行は未然に防がれて事なきを得た。

 警察の取り調べに対して、早川容疑者は黙秘。中村容疑者は「金に困り、知人に早川容疑者を紹介してもらった」と供述し、容疑を認めているという。

存在を知る人はいなかった

 中村容疑者は、横浜市内の中心部にあり、10階を超えるおよそ築30年の3LDK、4000万円ほどの分譲マンションに両親と住んでいた。ところが、同マンションの複数の住人に聞いても、彼の存在を知る人はいなかった。

 首謀者・早川大貴アイデール容疑者は、彼のSNSによれば、米軍横田基地に近い東京都福生市の生まれ。数年前までは、横浜市中区の馬車道付近にあるガールズバーの従業員だったようだ。

「うーん、その店は確か2、3年前に閉店していますよ。この男の顔は覚えていないですね。男の従業員はめったに外に出てこないし、この辺には黒人男性の従業員は何人かいて、珍しくはないですから」(近所にある店舗の店主)

 以後、アイデール容疑者は、同じエリアで複数の店舗に関わるようになる。

 SNSには、スリムで引き締まった身体にフィットしたスーツをビシッとキメた写真をアップしており、

《座右の銘『不退転』、経営理念『想像を創造する』、実業家》と書き綴っていた。

 とはいえ、それらの店舗が入っていたビルを訪ねても、

「この男も、店のことも、わからないね。ここじゃあ、オープンしては閉店の繰り返しで、入れ替わりが激しいから」と、同じビルに入った店の関係者や、近隣の店主は口を揃えた。アイデール容疑者の店も、すでに閉店してしまったようで、跡形もなかった。

 仕事を失ったアイデール容疑者は、横浜市港南区に住む交際相手のアパートへ転がり込む。築35年、2階建て、3DKで家賃月6万5000円ほどの部屋。交際相手の小学校低学年の男児も同居していたようだ。

 交際相手と子どもは、数年前から母親、兄、姉と5人で、アパートの2階に暮らしていたという。

「1年ぐらい前に、1階の空いていた部屋に女性と子どもが移ったよう。女性は20代のすごい美人でね。確か、お花屋さんで働いていたはず。その部屋には、たくさんの若い人たちが、ひっきりなしに出入りしていたのよ。そのうちの1人が事件の容疑者だと気づいたけど、一緒に住んでいたとは……」(近所の住人)

 別の住人も、アイデール容疑者の顔はよく見かけたし、挨拶も交わしたという。

「会えば“こんにちは”と挨拶してくる、気さくな男でしたよ。私もてっきり“通っていた”と思っていたんだけどねぇ」

警察からマークされていた容疑者

 アイデール容疑者が住んでいた1階の部屋を訪ねたが、応答はなかった。

 アパート2階にある交際相手の一家が住む部屋を訪ねると、交際相手の兄と思われる男性が応じたが、

「まったく、わかりませんね……」

 と、取り付く島もない。そこで、アイデール容疑者は身内だったのか問うと、

「……そういうことになりますかねぇ」

 と、眠そうな目をこすりながら応じたが、ドアは閉められてしまった。

 ただ、事件に関する貴重な情報を、この一家に詳しい関係者から聞くことができた。

「実は、10月下旬に警察がアパートのそばに防犯カメラを設置していました。容疑者は、そのころからマークされていたようです。だから、11月4日の強盗募集の動きも警察はわかったのでは。警視庁は、このアパートが犯罪予備軍の集まる“アジト”と見ているのかも」

 交際相手と子どもは、すでに退居しているという。

「交際相手は、家賃が払えず、かなり滞納していたよう。で、早川容疑者が逮捕された後、数日して2人は退居し、もとの2階に戻ったみたい」(同関係者)

 警視庁は、事件の背後には暴力団の影が見え隠れしているとして調べを続けているという。

「早い段階から、早川容疑者のことをマークしていたようですね」(前出・社会部記者)

 事件は未然に防がれたが、その全貌が明らかになることが待たれる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください