上田晋也の「朝起きれないはウソ」発言に波紋、懸念された「ガチで病気の人を傷つける」可能性

上田晋也

　お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が『太田上田』（中京テレビ）にて、「朝起きられない」という人への持論をぶつけた。

　番組で視聴者から「朝が苦手で目覚まし時計をかけてもなかなか起きることができません。推しに起こしてほしいです。モーニングコールしてほしい女性芸能人は?」と言う質問が、上田と爆笑問題の太田光に寄せられた。

　すると上田は、「俺さ、自分の体験談だけで言うと、朝起きれないってヤツは嘘だと思ってるの」と断言。理由として、「だって“明日、遠足だ”とかさ、“ディズニーランド行く”ってとき、“私、朝起きれない”って子もさ、全然目覚まし抜きで起きてたりするじゃん?　うちの娘とかもそうなんだけど。“お前起きれるじゃん”って」と自身の娘もそうだとし「緊張感とかありゃ起きれる」と持論を展開。

《朝起きれない病気もあるのに》

　さらに続けて「有田もそうだった。昔、コンビ組み立てのころとかさ、“いやいや、ちょっと朝苦手だからさ、起きれない、起きれない”って言ってたけど、付き人始めてさ、付き人になると何時に絶対行かなきゃいけないってなるわけじゃない?　寝不足でも。そしたら、あいつ一回も遅刻しなかったからね」と相方の有田哲平を例に出して自らの考えを語った。

　この上田の発言にネット上では賛同する声もある一方、こんな声も。

《朝起きれない病気もあるのに》
《朝起きられないって鬱の前兆って事もあるんだよね》
《こういう言葉がガチの病気の人を傷つける》
《健康なら本人の意識や気合いでどうにかなるだろうな…世の中には病気でムリな人もいる》

　などと、上田の知識不足を指摘する意見が寄せられた。この病気について大学病院勤務の医師に聞いてみると、こんな回答が返ってきた。

「朝起きれない人は起立性調節障害や起立性低血圧という病気の可能性があります。若い女性やお年寄り、子供にあらわれる病気です。子供の場合、体の成長に対して、自律神経の成長が追いつかないことが原因です」

　治療法はあるのだろうか。

「規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動、水分や塩分の摂取、姿勢に注意するなど、日常生活を改善する方法と血圧を上げる薬や自律神経を改善させる薬を飲む治療法があります。症状が重い場合は両方を併用することで改善が期待できますね」（前出）

　ウンチクや豆知識を披露して人気になった上田。ぜひ今回の件も頭に入れておいてほしい。