美智子さまが“杖を使わず”3度のお出まし、元気な姿に「力を振り絞ってくれた」相次ぐ感動の声
週刊女性PRIME / 2025年1月9日 8時0分
「年の始めにあたり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」
1月2日、心地よい冬晴れの中、皇居では新年一般参賀が行われ、天皇陛下は集まった人々に祝賀のおことばを述べられた。
2025年・新年一般参賀には約6万人が集まる
「毎年1月2日に行われる恒例行事ですが、'24年は元日に能登半島地震が発生したことを受けて中止に。2年ぶりとなった今回の新年一般参賀には約6万人が集まり、中には海外からの観光客の姿も見られました。参列した天皇、皇后両陛下や、愛子さま、秋篠宮ご夫妻をはじめとする9名の皇族方は、午前午後合わせて5回、宮殿のベランダにお出ましになり、訪れた人々の祝賀の声に手を振るなどして応じられました」(皇室ジャーナリスト)
皇族方に最も近い会場となった、広場中央の最前列で参賀に加わったという千葉県在住の50代男性は、当日の午前5時に家を出たと明かす。
「昨年亡くなった両親が、1月2日の一般参賀によく足を運んでいたのを思い出して、今回、初めて来てみました。皇室の方々がずらっと並んでいるお姿は、実際に見ると迫力がありました。近くで陛下のおことばを聞けて、今年はいい年になりそうです。かなり朝は早かったのですが、来てよかったなと思います」
皇族の方々が1回の参賀でお出ましになる時間は5分ほど。それでも、神奈川県在住の70代女性は「愛子さまのお人柄が見えた」と、満足そうに振り返る。
「愛子さまは昨年末、インフルエンザを発症されたと聞いたので心配していましたが、元気なお姿を見ることができて安心しました。それから、お隣にいらした雅子さまや、秋篠宮さまと笑顔で会話されていたりと、愛子さまの気さくで穏やかなご性格が伝わりました」
お手振りの拒否に華子さまためらい
さまざまな人が、それぞれの思いを胸に足を運んだ今回の一般参賀だが、特に美智子さまのご動向が注目を集めた。
「'24年10月、美智子さまはお住まいの仙洞御所で転倒され、右大腿骨上部を骨折する大けがを負われました。同月に手術が行われ、経過は順調だそうですが、現在もリハビリ中で、いまだに長い時間立ち続けることは困難だといいます。そのため、今回の新年一般参賀への参列は見送られるのではとの見方が強まっていたのです」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
そうした予想に反して、堂々と参列された美智子さま。当日に見せた“ある姿”には驚愕の声が寄せられた。
「上皇ご夫妻は午前の参賀にのみ参列され、国民の前には3度お出ましになられたのですが、美智子さまはすべての回で杖を使わず、自らの足でゆっくりと歩かれたのです。脚のおけがは全治まで最長で半年は要するといわれていましたから、容体はいまだ回復途上でしょう。そんな満身創痍な状態でも“国民の前では元気な姿を”と、美智子さまは考えられたのでしょう」
参賀に訪れていた東京都在住の80代女性はこう語る。
「美智子さまの大ファンで、コロナ禍前までは新年一般参賀によく足を運んでいました。今年は人数制限がなくなったと聞いたので来てみたのですが、内心、美智子さまはお出ましにならないだろうと思っていたんです。ですから、美智子さまが杖や車いすを使わず、ご自分の足で歩いて登場されたときは感動しました。私のような美智子さまを待ちわびている国民のため、力を振り絞ってくださったのかと思うと勇気をもらえました」
皇太子妃や皇后として、長年一般参賀に参列されている美智子さまだが、今年は例年にはない変化が垣間見えたという。
「集まった人々に皇族の方々が笑顔で手を振る中、美智子さまだけが3回のお出ましで1度もお手を振られなかったのです。1回目のお出ましの際、なかなかお手振りをされない美智子さまに気がついた両陛下は、身を乗り出して“お手を振らないのですか?”と表情やしぐさで訴えておられるように見受けられました。
隣にいらした華子さまも、美智子さまがお手振りをされないので、手を振ることをためらい、困っているご様子で……」(前出・皇室ジャーナリスト、以下同)
5年前の出来事が影響か
美智子さまがお手振りをなさらないのには5年前の出来事が影響しているようだ。
「'20年、今の天皇陛下が即位して初めての新年一般参賀に、美智子さまも上皇后として参列されました。その際、美智子さまは集まった人々へお手振りをされたのですが、これに対して“出しゃばっている”“皇后気分が抜けていない”といった批判が殺到したのです」
今もそうした声はやむ気配がない。
「'24年5月、上皇ご夫妻は、上皇さまのかつての疎開先を巡るため、栃木県日光市を旅行されました。この私的なご旅行にSNS上では“税金の無駄遣い”“目立とうとしないで”といった声が上がったのです。さらに、美智子さまがよくお召しになる帽子を小皿に例えて“皿婆”などと揶揄するネットの書き込みまで見られるのです」
心無い声は皇室関係者にも届いているようで─。
「美智子さまは、そうした声に心を痛めながらも、なるべく国民の声として受け止めようと思慮なさっています。今回の一般参賀で、美智子さまはお手振りをなさらなかったものの、お辞儀と微笑みで集まった人に応えておられました。“なるべく両陛下を立てつつ、参賀者に失礼がないように”と考え抜いた末のお振る舞いだったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
皇后の座を退いてもなお、美智子さまの国民への惜しみない思慮にお変わりはない。
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