《箱根駅伝》和田正人が優勝予想「勝ち方をわかっている」注目選手とダークホースを徹底解説
週刊女性PRIME / 2025年1月1日 11時0分
101回大会を迎える箱根駅伝。全21チーム、過酷な10区間217・1kmを制するのは? 箱根経験者として知られる日本大出身の俳優・和田正人さんに見どころを聞いた。
今季は出雲全日本大学選抜駅伝(10月14日、以下出雲)、全日本大学駅伝(11月3日、以下全日本)ともに6位までが同順位(※出雲のアイビーリーグ選抜を除く)という激レア展開。
「優勝した國學院大、2位の駒澤大、3位の青山学院大。この3校が頭2つくらい抜けている印象です」(和田さん、以下同)
今季負け知らず國學院、初優勝なるか
「勢いに最も乗っているのは、國學院大。出雲を5年ぶりに制し、全日本も初優勝。適材適所の“後半型オーダー”がドハマりしました。前半は遅れを取らないようしっかり凌ぎ、つなぎの区間では区間賞。他チームとの差を縮めながら、終盤に絶対的エース・平林清澄選手(4年)と上原琉翔選手(3年)が勝負を決めた。さらに全日本区間新記録(6区)の山本歩夢選手(4年)や青木瑠郁選手(3年)ら選手層は厚く、チームの雰囲気がいいのも強みですね」
では、國學院大がついに初優勝を?
「國學院大は強い。けど、青山学院大は“箱根駅伝にすごく強い”チームなんですよ。出雲、全日本で振るわずとも、箱根だけ制したことは過去に何度も。前回の優勝もそのパターンでした。今季の出雲と全日本は前半型オーダーで後半にひっくり返されましたが、実力者ぞろい。
出雲と全日本で区間賞の鶴川正也選手(4年)、全日本で区間新(4区)の黒田朝日選手(3年)、“ミスター箱根駅伝”の太田蒼生選手(4年)が三本柱。さらに、前回5区(区間2位)の若林宏樹選手(4年)と6区(区間2位)の野村昭夢選手(4年)という、前回の山上り・山下り経験者が残っているのも、他の2校にない有利な点です」
前回、優勝候補とされながらも2位だった駒澤大は?
「全日本では前半で出遅れました。しかし、7区の篠原倖太朗選手(4年)と8区の山川拓馬選手(3年)の連続区間賞で最終的にはトップと28秒差まで追い上げたのは、さすが。(箱根の)5区経験者の山川選手がどの区間を走るのかも注目です。また、エース・佐藤圭汰選手(3年)がケガから戻ってくると思いますが、どの程度の状態なのかが気になります」
優勝争いは9区、10区までもつれる?
今回は近年では珍しく、復路争いになると和田さんは予想する。
「きっと中盤は青山学院大がリードする展開だと思いますが、優勝の行方は下手したら9区、10区までわからないんじゃないですか? 1区間で逆転可能とされるのは1分半~2分くらい。その間に、上位2、3チームがもつれている可能性はありますね。終盤での優勝争いに“勝ち切れる選手を置ける”チームが栄光を手にするはずです」
ズバリ、優勝する大学は?
「青山学院大だと思います。今回は得意としている“先行逃げ切り”の展開にならないとしても、やっぱり箱根の勝ち方をわかっている。'15年の初制覇以来、7回も優勝している経験の豊富さに加え、いい駒もそろっている。9区、10区での優勝争いになったときに、抜け出せるのは青山学院大じゃないかなという気がします」
2位に國學院大、3位に駒澤大を挙げてくれた。
「初優勝に向けて國學院大は勢いもあるし、雰囲気もいい。でも、やっぱり“学生駅伝3冠”(出雲、全日本、箱根)ってそんなに簡単じゃないと思うんです。何が起きるかわからないのが箱根駅伝。今までも“エースが大ブレーキ”など、まさかのドラマが多数ありました。なので“そんなにきれいに運ぶのか?”と思う部分はあります。
駒澤大は“最強世代”の卒業で戦力ダウンした中で健闘しているんですが、他の2校と比べると選手層が薄いかなという印象ですね」
ダークホースは創価、シード権争いは?
三つどもえの争いに食い込めるチームがあるなら?
「創価大は強いですよ。3度目の5区を走るであろう吉田響選手(4年)に注目。前回は区間9位とイマイチでしたが、ハマれば区間新記録やごぼう抜きなど“山の神”になれる可能性を感じます」
前回3位の城西大など、他のシード校については、
「城西大はエースの斎藤将也選手(3年)を中心に総合力があります。帝京大は少し地味なんですが、堅実に走っていますね。大きく崩れることはない気がします。東洋大は出雲や全日本で惨敗しても“箱根に強い”チーム。今回も合わせてくるはずです。早稲田大はエース・山口智規選手(3年)が自己新をマークするなど調子がよさそう」
取れたら天国、取れなきゃ地獄のシード権。失う危険がありそうなのは?
「大東文化大ですね。出雲は10位、全日本は11位とシード落ちで少し心配。前回6位の法政大も危ないかも……。ただ全日本には出場していないので、未知数な部分もありますが」
飛躍を遂げそうなチームの筆頭
飛躍を遂げそうなチームの筆頭は、立教大。
「“駒澤イズム”を継承している高林祐介監督が新たに就任し、予選会をトップ通過。確実に力を伸ばしています。全日本同様、箱根でも初のシード権を獲得するチャンスは十分ありますね。そして専修大の予選会2位通過は正直、予想外だったので、本戦では面白い存在になりそうです」
和田さんが“チームの歯車がかみ合っていない”と懸念するのは中央大。
「前回区間賞(7区)の吉居駿恭選手(3年)や溜池一太選手(3年)ら実力選手が豊富なので、しっかりハマったら上位も狙えるはずなんですが……」
ここ数年は往路優勝校による、独走での優勝という展開が続いたが、今回は“復路の逆転劇”が見られるかもしれない─。
<取材・文/荒井早苗>
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