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楽曲変更で星野源の株上昇も「御意向ありき」なNHKの紅白制作プロセスに募る不信感

週刊女性PRIME / 2024年12月26日 21時0分

星野源

『第75回NHK紅白歌合戦』が間近に迫るなか、土壇場での曲目変更という、前代未聞の出来事があった。

 今回で10回目の出場を数える歌手の星野源。『恋』や『Family Song』『アイデア』など数々のヒット曲を持つ彼だが、今回予定されていた曲目は、2013年にリリースされた『地獄でなぜ悪い』。ところが、12月26日にNHKと星野はこれを2010年にリリースされた楽曲『ばらばら』に変更することを発表した。NHKのプレスリリースによると、《曲目発表後の反響を受け、あらためて紅白制作チームとアーティストサイドで協議を行った》と記されている。

「この『地獄でなぜ悪い』は、星野さんも出演した同名映画の主題歌として書き下ろされたものです。歌の制作をオファーしたのは、この映画のメガホンをとった監督・園子温さんなのですが、2022年に性加害疑惑が報じられました。ネットではこうした背景を想起させる歌への疑念が高まっており、NHKもそれを受けた形での苦渋の決断だったようです」(芸能ジャーナリスト)

《「NHK様の御意向」ありき》

 ここで今一度、楽曲の選定の経緯を振り返ってみよう。

「今回の『紅白』のテーマは『あなたへの歌』。この意図は、『メジャーもマイナーも、国も性別も、時代にもとらわれることなく、他でもない“あなた”へひとりひとりに最高の歌をおくります!』というメッセージが込められているのだとか。そのため制作チームは星野さんにも《この曲をテレビを観ている“あなた”の一人一人に届けて欲しいんです》と説得しました」(前出・芸能ジャーナリスト)

 そもそも、なぜそこまでNHKは同曲にこだわったのか?

「『地獄でなぜ悪い』という曲は、星野さんがかつてくも膜下出血で入院していた頃に作られたもので、逆境にある自分を歌ったもの。そこでNHKも、『いま苦しい時代を生きる方々を勇気づけてほしい』とオファーしたようです」(芸能ジャーナリスト)

 聞いた限りではNHKの『紅白』演出チームは情熱あるスタッフと思われがちだが、一方で不信感を持つユーザーも少なくない。

《出場歌手が歌いたい曲よりも、NHKが歌わせたい曲を押し付けているような気が》
《「
NHK様の御意向」ありきな紅白のセトリも見直す時期が来ているのかもしれない》
《紅白で歌う曲目を
NHK側が決めておりますが今回の件でもう止めた方がいい》

 つまりは、ていのいい“押しつけ”だったのではないかという指摘だ。

「今回の一件でわかったのは、出場するアーティスト本人の意思にかかわらず、NHK側から歌唱曲を指定するケースがあるということです。『紅白』でありがちな光景として、歌手が同じ曲を毎年のように歌って揶揄されることもありますが、これもNHKからの依頼なのでしょう。今年も演歌歌手の三山ひろしが“けん玉世界記録”に挑戦しますが、このパフォーマンスも、制作チームのある意味“独断”でラインナップされたものでしょう。

 アーティストは、年に一度の国民的行事に出られるというだけでいいのかもしれませんが、今後はより本人の裁量を重視するとか、視聴者が出場歌手を決めるなど、寄り添った演出があってもいいのではないでしょうか」(音楽に詳しいライター)

 毎年『紅白』離れが叫ばれるが、NHKはその理由が、自分たちにあることをそろそろ認識したほうがいいかもしれない。

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