『THE W』優勝・にぼしいわしが語るこれまで、“TVでの振る舞い”のアドバイスを受けた女芸人
週刊女性PRIME / 2025年1月5日 11時0分
テレビ、YouTube、CM業界などの放送作家として、数々のコンテンツを作り出してきた澤井直人(34)。今、ほかの誰よりも「人間」に興味がある平成生まれの彼が、「話を聞きたい!」と思う有名人と対談する、好奇心と勢いだらけのインタビュー企画『令和にんげん対談』!
第15回は、『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』で優勝した、お笑いコンビの『にぼしいわし』が登場! 澤井とはなんと、大阪NSC35期生の同期ということで、話は当時の思い出話に。NSC卒業後、それぞれの軌跡を辿りながら、にぼしいわしの優勝をお祝います!
澤井直人(以下、澤井):THE W優勝おめでとう!
伽説 いわし&香空 にぼし(以下、いわし&にぼし):ありがとう!!!
澤井:2人とは(大阪NSCの)同期だからめちゃくちゃ嬉しかった!
大学にに通いながらNSCに
いわし:うちらが1組で、澤井くんは7組だっけ?
澤井:そう! 同期だと、ゆりやん(レトリィバァ)とかガンバレルーヤ、熊元プロレスと加賀(かが屋)もいたよね。にぼしいわしとは何回か喋った記憶あるな。
にぼし:クラスは違ったし、ウチらは大学行きながらNSCに通ってたからさ。
澤井:え、そうだったの!?
にぼし:高校卒業してから1年後にNSC入ったんだよね。私が1年浪人してるからさ。
いわし:にぼしとは高校の同級生で、2人でハイスクール漫才に出て、それでNSC入ろうと思ったんよな。ただ、お互い大学も行こうみたいな話はしてて。
にぼし:発声の授業とか、DVDで観られるやつはサボってたよね(笑)
澤井:じゃあNSC時代も、芸人一本で行くとは考えてなかったの?
いわし:卒業後は、半年ぐらい吉本に所属したけど、すぐ辞めて就職したよね。
にぼし:社会人やりながら、アマチュアとして芸人やってて。
澤井:大阪で事務所も所属していないって、結構珍しいし大変なイメージがある。
にぼし:社会人と並行して活動していい芸能事務所ってあんまなかったからね。
いわし:大阪の吉本芸人さんたちが強すぎて、規模も大きくて厳しかったよね。ウチらも大阪で売れたいっていうのはあったんやけど、人脈もないからライブのお客さん集めるのもしんどくて。放送作家の山田ボールペンが主催するライブにお呼ばれして、参加させてもらっていた時期もあったわ。
澤井:そこからどうやって本格的に動いていったの?
いわし:まず、NSC卒業してデビューしたのが2013年だったんだけど、半年で一旦辞めてから、2015年からは細々とアマチュアとしてM-1グランプリには出てたんだよね。
にぼし:そうそう。大阪NSCの同期にM-1に出たことをバレたくないから、わざわざ広島まで遠征して、一回戦で負けたの覚えてるわ!
澤井:そのころは気にしちゃうよな! 僕も芸人辞めたときそうだった。今になるとなんで気にしていたんやろってなるけど(笑)
にぼし:いま考えれば自意識過剰なんやけどね。NSC在学中も大学行きながらだったし、私たちは社会人になって、周りからは急に消えたと思われてるわけやん。なんか恥ずかしくてな。
いわし:だから、ゆりやんとかは同期なんだけど、同期っていうのはおこがましくて(笑)。密度が全然違うからな。
にぼし:それで2017年に3回戦まで行ったんよ。でも、次の2018年は2回戦で落ちて。そこで成績下がったから悔しくてな。
いわし:今後どうしていくか話し合って、2019年の3月末で仕事辞めて。そっからは芸人一本やね。
THE SECONDの決勝メンバーたちとライブ
澤井:いきなり本職辞めて、芸人一本でやっていくのは結構な決断だね…!
いわし:その間の2019年に、初めてThe Wの決勝行くのよ。そこで多少は知名度も上がったから、他の芸人さんとも一緒にライブしやすくなるなと思って。
にぼし:たしかその年、ゆりやんが応援コメントくれて、周りから「同期なんだ?!」って反応されたの覚えてる(笑)
いわし:さっきの話じゃないけど、大阪では吉本の芸人さんじゃないと、なかなかライブの集客も大変なんだよね。それで他の関西の芸人さんと一緒に、ツーマンとか企画ライブをやらせてもらっていました。その流れで、今度は関東の芸人さんも呼ぼうとなり、一緒にやってくれる芸人さんの新幹線のチケット取ったり、マネージャーさんと日程のやりとりしてたな。
にぼし:真空ジェシカさんとか、ママタルトさんとか、カナメストーンさんとか。皆さん当時から人気で、ラジオリスナーとかコアなファンが大阪まで来てくれてな。
いわし:皆さん優しいから、こっちが主催したら、向こうからも誘ってくれて。働いている場合ちゃうぐらい忙しくなったんよね。
にぼし:それでヒーヒー言ってる時に、お笑い一本にして、その年に初めてTHE Wの決勝行ったんよね。
澤井:周りの芸人さんとライブをやりつつ、順調にキャリアを積んでいったんやね。2023年に上京してきたのも、その流れで?
にぼし:そうね。仕事辞めて以降は、ライブの数も増やせたし。
いわし:フリーになった2021年から、主催の方に呼んで頂いて、金属バットさん、ガクテンソクさん、Dr.ハインリッヒさんなどが出演するライブのメンバーに入れてもらっていました。上京してからはマシンガンズさんや三拍子さんとも知り合って、一緒にライブに出させて頂きました。
澤井:THE SECONDの決勝メンバーが勢揃いだ!
にぼし:本当にありがたいです…!
いわし:それで東京行っても、ライブをたくさん開催できるだろうと思って。懇意にしてもらっている放送作家の山田ボールペンもいたので、思い切って上京しました!
澤井:2人と久々に再会したのは、『細かすぎて』(ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ。澤井が放送作家として携わっている)のオーディションだよね。最初に来た時はびっくりした!
いわし:それまでライブ中心で、ネタ番組のオーディションなんかほぼ初めてだったから、めっちゃ緊張してて。澤井くんいて安心したよ(笑)
にぼし:たしか、細かすぎてはフリーでもオーディション受けれたから、せっかくなら受けてみるかって。ただ、申し込んだはいいものの、モノマネでショートネタって苦手意識がすごくて。
いわし:しかも、すごい器用な先輩たちがたくさん出てるから(苦笑)
澤井:でも、その中で準優勝やもんね! ふたりのネタは、ありそうでなかったあるあるの世界が優しい。
にぼし:嬉しい…! 本当に準優勝に選んでもらった時びっくりしたね。
いわし:細かすぎての時も、普段の脱力した感じでできたから良かったよな。普段があるあるネタだから、その延長線上で作れたのもあるし、芸の幅も広がった気がするわ。
THE W優勝も「本番はこれから」
澤井:今年のW優勝はどうやった?
いわし:むしろこれからが本番やなって思った。優勝した勢いを利用して、どうやってモーションかけていくかで頭いっぱいで。
にぼし:優勝した日って、たしか30時間ぐらい寝てないよね。大会終わった後も、YouTubeとラジオ録って。
澤井:優勝した後、一気に時間がなくなるよね。
いわし:優勝した嬉しさはあるんやけど、それをうまく実感できてないというか、まだまだ本番はこれからなんですよね。バラエティの立ち振る舞いも全然わからんし……。
にぼし:それに直属の先輩がいるわけでもないし、あまりロールモデルがいないから、結構手探りで。
澤井:そしたら結構、不安に思うこともあったり?
いわし:そこは、テレビによく出てるオダウエダに聞いてますね。
にぼし:オダウエダからは、自虐はしないほうがいいって言われたよな。
澤井:どういうこと?
にぼし:テレビは勝手にイメージがついてしまうから、「うまくバラエティーで活躍できてません」って感じの雰囲気出すと、周りにネガティブな印象を与えてしまうって。
いわし:割とライブの多い芸人だと、自虐ネタをやるじゃないですか。すべった経験も自虐を笑いにしがちやけど、テレビでやると逆効果になるって言われました。
にぼし:どううまく回避するか考えてますよ(笑)。
いわし:でも、いまは割と開き直って、自信持って好き勝手やってもいけるんだって実感して。
澤井:ライブとテレビのギャップは確かにありそう。全然違うでしょ?
いわし:それこそコメント言う時は、テレビとライブだと全然ちゃいますね。ライブだと長く喋っても誰かが拾ってくれるけど、テレビだとすぐ切られるから短くスパッと言い切るようにしてて。
澤井:テレビも増えた中で、今後はどういう路線でやっていこうとか考えたりしているの?
いわし:ライブを通じて、いろんな人にお世話になってるんで、これからもライブを主軸にしていきたいですね。
にぼし:THE Wの4日後に、ライブで新ネタを下ろしたよね。
いわし:売れてネタが疎かになったら「アイツら売れて時間ないんかな」って思われがちなんで。周りからそういう風には思われたないなって!
にぼし:自分らのネタ振り返って、昔の方がおもろくない?ってなったらショックやもんな(笑)。ライブ呼ばれる機会も増えてくるし、しっかりやんないとな。
澤井:ちなみに今後は、やっていきたいこととかはある?
いわし:いまは個人事務所を立ち上げようと思ってます! ただ、これまでと同じ体制で、知人や友人に協力してもらいながらやっていこうと思っています。
澤井:これからより一層、活躍すると思うと楽しみやね。あと、「細かすぎて」もまた出てな(笑)
いわし&にぼし:もちろんです!!
構成・文 佐藤隼秀 撮影/北村史成
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