「無職のおじさんから連絡が…」『THE W』優勝・にぼしいわしが明かす“これまで”と王者の反響
週刊女性PRIME / 2025年1月4日 11時0分
2024年の『女芸人No.1決定戦 THE W 2024(以下、THE W)』で優勝した、お笑いコンビのにぼしいわし。最終決戦では、全7票中(国民投票1つ含む)で審査員から4票を獲得。ツッコミの伽説 いわし(以下、いわし)と、ボケの香空 にぼし(以下、にぼし)の2人が、抱擁を交わすシーンも印象的だった。
通算4度目の決勝進出で掴んだ悲願ともあり、喜びはひとしお…と思いきや、それ以上に気苦労も多いようだ。
同期にはゆりやんとガンバレルーヤも
いわし 「(優勝した瞬間は)もちろん嬉しいんですけど、まだ実感はないんですよ。それまであまり経験がなかったバラエティー番組の仕事も増えたので、どう立ち回ればいいんだろうって手探り状態で。(2021年のTHE W優勝者である)オダウエダに、テレビでどうすればいいのか逐一聞いて必死です(笑)」
にぼし 「テレビでは自虐をしないように気をつけていますね。バラエティでボケや立ち回り方をミスったら、それを自虐すれば笑いになると思ってたんですよ。でも、テレビは影響力が大きくて、世間からのイメージが付いてしまいがちだと言われたので、あんまりネガティブなことは言わないようにしてます」
いわし 「もともとウチらは、芸人仲間とライブばかりやってて、去年(2023年)まで関西にいたので、この1年でだいぶ環境が変わりました。それこそ自虐は関西のライブシーンでやったらウケるのに、テレビでは逆効果なんだと実感しましたね」
にぼし 「テレビの現場では、『まだキャラが定着していない』と言われることもあるので、今はいかにTHE W優勝の勢いを活かして、どうやって存在感をアピールしていくかばかり考えてます」
高校の同級生として知り合ったにぼしいわしは、ハイスクール漫才出場を機に芸人を志す。高校卒業後は、大阪NSC35期生として在籍。同期にはゆりやんレトリィバァやガンバレルーヤなどがいる。
NSC卒業後、2013年春に吉本興業からデビューを果たす。しかし、それから半年ほどで吉本を退所して、いわしは就職を選択。にぼしも大学卒業後に就職して以降は、社会人として働きながら、現在は事務所無所属の芸人として、苦労を重ねながら活動を続けた。
人気芸人たちとのライブで切磋琢磨した日々
いわし 「もともと2人とも、大学に行きながらNSCに通ってたんです。2013年にNSCを卒業した後は半年で一旦お笑い活動を辞めて、結局就職して、それからは2015年からアマチュアとしてM-1グランプリに出場したりして、細々と芸人続けてました。だから、ゆりやん(レトリィバァ)と同期と思われるのは、なんかおこがましいんですよ。ウチらの活動の密度が薄すぎて(苦笑)」
にぼし 「2015年から毎年、M-1は出てたんですけど、わざわざ広島会場まで遠征して予選受けてたんです。NSCの同期からしたら、ウチらは急に消えた感じに見えてると思ってたので、大阪の予選会場で鉢合わせるのが気が引けて。いま思えば完全に自意識過剰なんですけど(笑)」
いわし 「2015年に広島で予選受けた時は、1回戦落ちでした。それからは放送作家の山田ボールペンが主催するライブにお呼ばれして、無料ライブに参加させてもらっていました。大阪を拠点に活動していると、周りは吉本の芸人さんが多くて、なかなかライブの集客も大変で。それで2021年ぐらいから、他の芸人さんと一緒にツーマンとか企画ライブをやって地道に集客していました」
にぼし 「真空ジェシカさんとか、ママタルトさんとか、カナメストーンさんをライブに招待していました。当時から人気の芸人さんが、一緒にライブしてくれるのは嬉しかったのですが、フリーであるがゆえ大変なことも多かったですね。東京で活動する芸人さんを呼ぶときは、芸人さんのスケジュールとか、移動の新幹線のチケットとか、全部いわしが手配してました」
2人に転機が訪れるのは、THE Wで初めて決勝の舞台に駒を進めた2019年。知名度が上がったことで、ライブに誘われる機会も増え忙しさに拍車がかかる。
そして、2019年3月末に仕事を辞めて、芸人一本として活動を始める。2023年には活動の拠点を東京に移した。
にぼし 「フリーになった21年から主催の方に声をかけて頂き、金属バットさん、ガクテンソクさん、Dr.ハインリッヒさんなどが出演しているライブのメンバーに入れてもらっていました。上京してからはマシンガンズさんや三拍子さんとも知り合い、一緒にライブに出させてもらいました」
マネージャー志望の連絡が激増!
いわし 「その頃になると、THE Wでも何回か決勝に行かせてもらって、東京で懇意にしてもらっている放送作家さんもいたので、ライブ数も減らないだろうと上京を決めました。地元の芸人には『大阪を捨てた』って言われましたけど(笑)」
上京から間も無くして掴んだTHE W優勝。いまではテレビ出演も増えたが、あくまでもライブシーンにこだわりを見せる。
いわし 「やっぱウチらは、芸人仲間とのライブで成長させてもらったので、ライブを主軸にやっていくのは変えたくないですね。ライブ芸人あるあるなんですけど、売れてネタが疎かになったら『アイツら売れて時間ないんかな』って思われがちなんで、あんまそういう風には思われたないなって」
にぼし 「自分らのネタ振り返って、『昔の方がおもろかった』と思われたらショックですからね。ライブに呼ばれる機会も増えてくるし、舐められないようにしっかりやんないといけないなと(笑)」
THE W優勝後は、仕事のオファーも殺到した。すると、フリーランスならではの“オファー”も突然増えたと明かす。
にぼし 「優勝後は、仕事のオファーだけじゃなく、なぜかマネージャー志望の連絡がたくさん来たんですよ。高校生から『部活の合間にやらせてください!』と連絡が来たり、『働いてないんですけど…』というおじさんから連絡が来たりして(笑)」
いわし「体制としてはこれまでと変わらず、知人や友人に協力してもらいながら、フリーで活動していこうかなと思っています」
THE W優勝を機に、芸人人生も大きく様変わりした2人。さらなる活躍に期待したい!
構成・文/佐藤隼秀 撮影/北村史成
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