「似合うかどうかは、どうでもいい」仲里依紗、絶対に“試着はしない”豪快な服選び
週刊女性PRIME / 2025年1月27日 6時0分
「朝ドラは誰かをモデルとした時代物というイメージがあったので、平成の30年を描くことにまず驚きました。そして“伝説のギャル”役(笑)。ギャルと朝ドラという対極の感じがすごくツボでした。私は洋服でも対極の色合わせが好きなので」
“伝説のギャル”になれた
そう話すのは、朝ドラ『おむすび』で米田歩を演じている仲里依紗。ギャル魂を胸に秘めた栄養士・米田結(橋本環奈)の姉で、とにかく自由奔放! 平成元年生まれの仲は、小学生のころからギャルに強い憧れがあったと振り返る。
「お姉さん方がやっていたという感じ。高校生のときはギャルになりたかったけど、芸能の仕事を始めていたので。だから今回やっとギャルをやれて、すごくうれしかったです」
ビジュアルはもとより、好きなことには妥協しない“ギャル精神”にシンパシーを感じている。歩のハギャ連(博多ギャル連合)時代の姿は、SNSでも絶賛の嵐。結の彼氏(現在は夫)の翔也(佐野勇斗)がケガでプロ野球選手への夢を断たれた際、仲間を引き連れて踊ったパラパラもすさまじいインパクトだった。
「“歩、参上!”みたいな。でも、励ましたのかビビり上がらせたのかわからないような迫力でしたよね。自分でもやりながら“これ、大丈夫かな?”って思ったくらい(笑)。ギャルは一生、私の味方。イヤなことはすべて“だって私、ギャルだもん”で片づけます(笑)」
歩と同じく長女だという仲。似ていると感じる部分は?
「私は三姉妹なんですけど、妹を思う気持ちにはすごく共感します。あと、米田家は結ちゃんがしっかり者で長女っぽいけど、そこも同じ。妹よりも私が破天荒。歩と似てますね(笑)。歩は自由奔放に見せかけて、芯のある女性。ギャルってマイナスのイメージを持たれがちだけど、すごく愛情深いことを知ってもらえたら。
今後の『おむすび』では友情や過去など、歩の根幹に関わる部分も描かれます。そして3・11の震災によって、自分に何ができるのかを模索していきます。ぜひご覧ください!」
洋服選び、“似合うかどうか”はどうでもいい
YouTubeチャンネル『仲里依紗です。』では爆買い、食べまくり、覆面レスラーのような格好で踊りまくりなど、素をさらけ出している仲。自分らしく生きる姿が歩と重なるが、その根底にはどんな思いが?
「自分をいちばん信じてあげなきゃという気持ちは、年を重ねるごとに強くなってます。周りを気にすることはいいことでもあるけど、時に世界を狭めてしまう。例えば、海外に行くと突然ガッと腕をつかまれて“その服どこで買ったの!?”ってよく聞かれるんですが、日本では皆無。みんな、気になって知りたいことを聞かずに心に秘めてるのかなぁ?」
自身で洋服ブランドも手がけるファッショニスタ。服のチョイスも“自分らしく”のギャル精神。
「“似合わないから着ない”っていう人が多いけど、私は好きかどうかで決めるんです。似合うかどうかは、どうでもいい。だから試着も絶対しないです。面倒くさいっていうのもあるけど(笑)」
デビュー当初は空気を読んでいた。いまは生き急いでる
デビューしたころは正統派のイメージが強かった。変わる契機は何だったのだろう?
「最初のころは確かに大人の顔色をうかがうなど、ちょっと空気を読んでいました(笑)。 でも、SNSが普及して“里依紗ちゃんのここが好きです”といったメッセージをダイレクトに受け取れるようになると、“あ、これでいいんだ”とわかり始めて。(誰かに)つくっていただく仲里依紗ではなく、自分のままで。私はSNSによって自分を出せた。すごく感謝してます」
昨秋、35歳を迎えている。30代後半の展望は?
「年齢を重ねていくにつれて、いろんな焦りが出てきますね。私は基本的に生き急いでいて、いつも焦ってるんですけど、それがさらに加速しています(笑)。買いたいものは早く買いたいし、やりたいことは早くやりたい。忙しくてやらないでいたことを早くやらないと! Hurry up!みたいな。私はこの焦りが大好きだし、それがどんどん自分を前に進めてくれているんだと思います」
やりたいこととは?
「本当にいっぱいあるんです。カラコンのプロデュースとか、深夜まで開いているアイス屋さんとか。日本は閉店が早いんですよ、夜に食べたいのに(笑)。そんなふうに、ただただ自分の好きなことをやってみたいんですよね」
歩のファッションのポイントは?
「お洋服は衣装さんが年代ごとに用意してくださっていて。歩のキャラに合わせてヒョウ柄とか、わりと派手(笑)。歩が古着バイヤーになると、ちょっと古着テイストになったり。ネイルも当時っぽいスクエアだったり、カラコンも縁が大きかったり。そしてスマホを持ち始めると、ナチュラルテイストへ。自分でも“あのときこういう格好してたな”と懐かしみながら演じています」
取材・文/今井ひとみ
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