「クソテレビ」中居正広の引退で各局がSMAPライブ映像を放映、ファンの間で広がる怒り

SMAP（'98年『紅白歌合戦』）

《今まで頑なにSMAPの映像を流さなかったくせに中居が引退した途端流しまくるクソテレビ》

《今まで散々ファンが訴えても流れなかったSMAPの映像がこの騒動をきっかけに流れるようになったのなんか複雑…》

《解散してから今まで一度もテレビでSMAPが歌う姿を流さなかったくせにこのタイミングでやめてよ！！》

突如テレビで流れたSMAP時代の映像

　1月23日、芸能界引退を電撃発表した中居正広。中居といえば、昨年12月に『女性セブン』で深刻な女性トラブルを報じられていた。当初は“双方話し合いのうえ解決済み”とされていたが、その後も週刊誌やスポーツ紙などで詳細が報じられる事態に。その騒動を受けて、出演テレビ番組やラジオ番組の降板や終了が相次いでいた。

　
　中居は自身の公式サイトに謝罪文を掲載したものの、騒動後は公の場に姿を現すことないまま、

《私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。（中略）私がこれまで携わらせて頂きましたテレビ各局、ラジオの皆様との打ち切り、降板、中止、契約解除等に関する会談はすべて終了し、スポンサーの皆さまとも順次協議中であることから、本日となった次第でございます。（中略）37年間、ありがとうございました。さようなら…。》

　と文書で引退を発表。37年の芸能生活に突如幕を下ろした。

　中居の引退発表は、一大ニュースとして情報番組等で連日報道。その報道に対して、SMAPファンから怒りの声が寄せられているという。

「各局の情報番組で中居さんの引退を報じていますが、その際にライブ映像を中心にSMAP時代の映像が使用されていることにファンからは怒りの声が上がっています。というのもSMAPが解散して以来、これまでSMAPの映像が地上波で放送されることはほとんどありませんでした。

　音楽番組はもちろん、過去には『古畑任三郎』シリーズの再放送で登場したSMAPの顔写真に“黒塗り”が施されるという徹底ぶり。今回、報道で使用されている映像はあくまでも中居さんがメインですが、SNSで一時《SMAPの映像》がトレンド入りするほど大きな反応がありました」（芸能記者、以下同）

なぜSMAP映像が使えたのか

　SMAPの映像を待ちわびていたファンは、

《今更SMAPの映像使うなら最初から使ってくれよ》
《なんで今まで流してくれなかったんですか？》
《今まで存在しないものように扱ってたのになんで急にSMAPの映像流せることになったの？》

　と、急な“映像解禁”に違和感を抱く人も少なくないようだ。

「今回の報道でSMAPの映像が使用されているからといって、SMAPの映像が解禁されたわけではないと思います。今まで映像が使用されていなかったのは権利関係の問題だと聞いています。映像使用には許可が必要ですが、所属事務所がバラバラなので、確認が煩雑という背景があります。さらに、SMAP時代の権利は当時所属していたレコード会社や旧ジャニーズ事務所が持っているものもあり、なおのこと許可取りのハードルが高い」

　では、なぜ中居正広引退の報道でSMAPの映像が使用されているのだろうか？

「基本的に番組等で映像を使用する場合は、権利者の許可が必要です。しかし、今回映像を使用しているのは報道番組です。報道の目的であれば、著作物を“引用”して使用できることが法律上認められています。そのため、今回は“権利者から使用の許可が下りた”ということではなく、《中居正広引退》というニュースを報じるための映像資料として放送されているということでしょう」

　たしかに、著作権法第32条第1項には、

《公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない》

　という記載がある。

　中居のスキャンダル＆引退でグループ再結成の夢が絶たれたSMAPファン。待ち望んでいたはずの過去映像も、今やかえって心に痛みを残すものとなってしまった―。