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マイナカードと免許証の“一体化”は「義務ではなく個人の自由」注意点とメリット&デメリット

週刊女性PRIME / 2025年1月30日 18時0分

保険証、免許証のデジタル化で便利にはなるが、その分「自己責任」も重たくなる!?

 3月24日、マイナンバーカードと運転免許証の“一体化”が開始される。マイナ保険証のときのような大きな話題にはなっていないが、運転免許も生活に直接つながる大切な資格。実際、

「マイナンバーカードに紐づけるのは義務なのか?」

「今までの免許証は使えなくなるの?」

 など、不安の声も利用者から上がっている。

「まだまだ情報が浸透しているとはいえないですね」

 と語るのは『WINDS行政書士事務所』の行政書士、田中良秋さん。昨年9月、マイナ免許証の制度が発表されたとき、事務所HPのコラムで制度について解説していた。

紐づけのメリット

「まず、マイナンバーカードに免許証を紐づけることは義務ではなく個人の自由です。3月からはマイナ免許証だけを持つ、今までの免許証だけを持つ、両方とも持つという3つの方法を選ぶことができます」(田中さん、以下同)

 今までの免許証も使えるのならば、わざわざマイナンバーカードに一体化するメリットは何なのだろうか?

メリットはいろいろあります。まず、交付手数料が安くなります。今までの手数料が新規発行のときは2350円、更新時は2850円に対し、マイナ免許証だと新規は1550円、更新は2100円とお得になります。

 また、優良運転手(ゴールド免許)でマイナ保険証を持っていれば、更新時の講習をオンラインで受けることができます。これは自宅で24時間、自分の都合のいいタイミングで受けられます。あと、引っ越しなどの際、免許証の変更手続きも役所でまとめて行えます。何枚もカードを持っているより1枚にまとめたほうが、探す手間も省けますよね」

便利さと危うさが表裏一体

 1枚のカードにまとめたほうが便利だが、怖いのはそのカードを紛失したとき。自分が気をつけていても、盗難や災害で紛失してしまうケースも考えられる。

「確かに、免許証なら免許センターや警察署に行かなくてはなりませんし、マイナンバーカードは区役所や市役所に行かなければなりません。それぞれを再発行してもらい、また一本化する手続きをしなくてはなりません。期間も1か月ほどかかってしまうので、その間は免許不携帯なので運転することができません……。

 そういったデメリットはあると思いますし、紛失するとそこから個人情報が漏洩してしまうという危険もあります。ですから、絶対に紛失しないように各自が気をつけるしかないと思います」

 これからマイナンバーカードに情報が一本化されていく流れは避けられないのでは、と田中さんはこう続ける。

「デジタル化することで、さまざまな手続きを簡略化できます。そもそもマイナンバーカードを政府が作ろうとしたとき、すべての個人情報を入れられるように、と提唱していました。今回のマイナ免許証も、マイナンバーカードの普及がいちばんの目的ともいえます。

 最終的には2枚持ちが認められている免許証も、マイナ免許証に一本化されていくでしょう。紛失したときのわずらわしさなどはありますが、それを上回る便利さがあり、コスパもいいですよ、と政府は提唱していますから」

 便利さと危うさが表裏一体のマイナンバーカード、その“進化”はどこまで続くのか─。

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