『ポスト中居』に櫻井翔・二宮和也の名前も視聴者拒否感、“金太郎飴”な番組に制作Pが抱える苦悩

2020年2月、ジャニーズ事務所退社会見に臨んだ中居正広

　引退した中居正広の後釜について、テレビ業界の注目の的となっている。

　中居は、『ザ!世界仰天ニュース』（日本テレビ系）、『THE MC3』（TBS系）、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』（TBS系）、『中居正広の土曜日な会』（テレビ朝日系）、フ『だれかtoなかい』（フジテレビ系）と5本のレギュラー番組を抱えていた売れっ子タレントで、名司会者として重宝されていた。

『ザ!世界仰天ニュース』と『THE MC3』については番組継続、そのほかは打ち切りとなっているが、どの局も抜けた穴は大きく、後釜を据えるべくキャスティングをしている状況だ。

「中居さんクラスの大物司会者が急に抜けるのはかなりの痛手です。中居さんはアイドル出身の司会者という立場なので、替わりが見つけにくい存在。どの局も代役探しは苦労していると思います」（芸能ニュース記者、以下同）

「テレビ局が視聴者のことをわかってない」

　そんな中、名前が上がっているのが旧ジャニーズ事務所の面々だ。

「第一候補は櫻井翔さんと二宮和也さんです。二人ともバラエティー番組での経験も豊富。二宮さんは俳優としても高い評価を受けてますし、櫻井さんは報道キャスターという中居さんと違う顔を持っているのが強みですね。あとはKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんも後任候補の一人。キスマイは中居さんがアイドル時代から可愛がっていましたから、中居さんも安心できるでしょう」

　こうした声がネット上で流れると、こんな意見が。

《同じ人をあっちこっちで使うのはやめて欲しいな》
《この手の騒がしい番組そのものをやめて、2時間ドラマや時代劇復活とか、バレエやオーケストラをフルで流すとかしてほしい》
《1人のタレントにスポットが当たるような番組じゃなくて、もう少し番組自体が面白くて司会進行にそんなに注目が集まらなくてもいいんじゃない?》

　など“タレント依存”のバラエティ番組に視聴者から拒否反応を示す声が見受けられたのだ。この現象について、制作会社プロデューサーは、「テレビ局が視聴者のことをわかってない」と前置きした上で次のように語った。

「バラエティ番組は、どの局もどこも似たり寄ったりで出演者も同じ顔ばかり。失敗したくないから安全運転でいきたいのでしょうが、視聴者は金太郎飴みたいな番組作りに飽き飽きしているのは明白です。テレビ東京が近年高い評価を受けているのは『孤独のグルメ』や『バス旅』とタレントに頼らない企画を出して来ているから。他の局も企画力で勝負する番組作りに転換しないと置いていかれるでしょう」

　今回の騒動を差し引いても、テレビ局に対する世間の風当たりは強まっている。テレビはもはや“娯楽の王様”とは言い難い状況だ。

　“裸の王様”として笑われる状況は避けてもらいたいものだ。