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Z世代に聞く!「“社員旅行あります”はデメリット」求人情報で“この会社ヤバい”と感じるフレーズ

週刊女性PRIME / 2025年1月30日 11時0分

Z世代が「この会社ヤバい」と感じる求人フレーズ(※写真はイメージ)

 転職活動やバイト探しで求人情報をチェックする際、職場の雰囲気を気にする人も多いだろう。「アットホームな職場」や「和気あいあいとした職場です」といった定番のフレーズで、雰囲気のよさをアピールする企業も少なくない。

 しかし今どきのZ世代はこういったフレーズに対して“危険”を察知するのだとか……。

社員旅行は超デメリットだった

 昨年Xで、求人の募集要項欄によく書かれているこんなフレーズについてのポストが共感を呼んでいた。

《「社員旅行があります」ってメリットのように記載してる会社、若者からしたらそれが超デメリットなの分かってないのかな?》(6.2万いいね)

 ポスト主は、社員旅行は「旅費が給料から天引きで積み立てされる」、「土日の休みが潰れてしまう」、「上司への気遣いをしなければならない」、「宴会での催し物が面倒くさい」など複数の理由からデメリットだと主張していた。

 そしてこのポストのコメント欄では次のような共感の声が相次いでいたのだ。

《転職する時、社内旅行ありや社内サークルありの会社は絶対避けてきた》

《「社風や人間関係がいいよ!」って言いたいんだろうけど、今の時代、違う角度からアピって欲しいね》

《30代ですがわかります…逆に社風が滲み出ているので判断の材料にはなってありがたいですが》

 このように、採用担当者が良かれと思って掲載している情報が、応募者に全然響いていない、むしろ警戒されているなんてことは意外と多いのである。そこで今回、Z世代の若者3人に、「この会社ヤバい」と感じる求人フレーズについて取材した。

プライベートにまで介入する企業はナシ

 最初に話を聞いたのは、都内の商社に勤務する涼子さん(仮名・25歳)。

「ワークライフバランスを大事にする風潮が強まっていますが、いまだに休日の社内イベントを行なっている企業は少なくないです。『社内イベント多数』とか『アットホームな職場です』って文言があると、プライベートの時間まで会社のために尽くさなきゃいけないような雰囲気なんじゃないか、って警戒してしまいますね」

 涼子さんの交際相手は、いわゆるブラック企業に勤めているらしく、実際に社内イベントのせいで休日も出勤させられているのだとか。

「彼氏は月に1度は社内イベントに参加していますね。彼は毎日残業しているのですが、イベントでの交流が多いぶん、“歪んだ仲間意識”のようなものが生まれて、残業に対しても肯定的な雰囲気が作られているみたいです」

 社内イベントは社員の結束力につながるものの、あまりにもイベントの頻度が高いと社員の負担となり、逆効果となるのかもしれない。

 実際ネット上でもこんなコメントが見られる。

《いい求人かなと思って詳細を見たところ、「社内イベント多数(BBQ、社員旅行、ボーリング…)」と書かれており、そっと閉じました。どのイベントも参加してまで社員と交流しないといけないというのは自分の性格上無理…。》

《私も暇潰しがてらに最近の求人ってどうなんやろ〜と思って転職サイト覗いたら令和の世にも関わらず【アットホーム!みんな仲良し!社内イベント多数!】でガチのマジで【1月は新年会&〇〇!2月〇〇!3月〇〇!】って1月から12月まで毎月社内イベント開催してる事を明記してる会社あってゾッとした》

“未経験者歓迎”も一見よさそうだが

 次に話を聞いたのは、今年度に新社会人となったケイタさん(仮名・22歳)。ケイタさんは大学生のときにしていたさまざまなアルバイト経験から“危険”な求人フレーズについて語ってくれた。

「【未経験者歓迎】ってよく見ますけど、そういう仕事は経験上、人の入れ替わりが激しい気がします。未経験者歓迎と言って、短期間で稼げるようになれることをアピールすることで、無理やり人手を集めているような“必死さ”を感じますね」

 ほかにもこんなフレーズには気を付けた方がいいという。

「【フリーター歓迎】と書いていたところでは、人手不足な環境でシフトを追加するようにしつこく言われた経験があります。あと【友達紹介制度あり】っていうのも、同じく人手不足だからこその“必死感”が伝わってきます。【正社員登用あり】については、結局フタを開けると過去に1人だけ正社員にしたくらいで、ほとんど実績がなかった……なんて職場はザラでしたよ」

 ネット上でもケイタさんの指摘と似たような意見が多数あった。

《未経験者歓迎 先輩が丁寧に教えます。これ書いてある求人募集は基本ブラックだし人の出入りが激しい。色々と終わってる。》

《求人で「正社員登用のチャンスもあり!」って書いてるのから正社員になれた人は見たことないけど、ブラックバイトから正社員にされてさらにブラックになった人なら知ってる》

 いまやこうしたフレーズは“ブラック企業・アルバイト”の常套句としてネット上では拡散されているのだ。

不自然な“社員の年齢分布”は要注意?

 最後に話を聞いたのは映像制作会社に勤務するミサトさん(仮名・27歳)。

「【みなし残業制】を導入している企業はちょっと警戒しますね。『残業しなければその分多めに給料がもらえるんだから得だ』という意見もありますが、こういう企業ってだいたい業務量が多くて、毎日のように残業する環境が多いですし、“残業があって当たり前”みたいな雰囲気を感じるので、よくは思いませんね」

 さらにミサトさんは、求人フレーズではないが、警戒すべき会社として次のような特徴を挙げてくれた。

「よく転職サイトに社内の年齢分布表が載っていることがあるじゃないですか。あの分布表で、例えば20代と40代は在籍が多いのに、30代が極端に少ない場合など、不自然な分布になっていると『何か問題があるのかも……』と勘繰ってしまいます」

 ひと昔前までは魅力的な求人フレーズとして多くの企業が使っていた文言が、いまのZ世代の“ヤバい会社センサー”に引っかかってしまうことも多々あるようだ。

(取材・文/A4studio 瑠璃光丸凪)

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