「こんなことで負けるのか」発言の日枝久氏、新入社員へ力説していた“時代の変化に対応”の皮肉
週刊女性PRIME / 2025年1月28日 9時0分
女性トラブルが報じられ、1月23日に芸能界引退した中居正広氏。その騒動は、フジテレビを揺るがす問題へと発展している。
「中居さんのトラブルが起こった食事会には、フジテレビの幹部社員が関わったと報じられました。フジテレビは1月17日に港浩一社長が会見を開きましたが、出席できるメディアを一部に限定したことや、テレビカメラでの動画撮影を認めなかったこと、港社長が“回答を差し控える”と連発したことに批判の声が集まりました」(スポーツ紙記者、以下同)
「会社も変化していかなければ生き残れない」
“閉鎖的”な会見で、スポンサー企業の撤退が相次ぐという事態に。
これを重く受け止めたフジテレビは、1月27日に“やり直し”の会見を開いた。港社長のほか、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が出席したが、ある人物の姿はなく――。
「フジテレビ取締役相談役でフジサンケイグループ会長の日枝久さんです。1980年に42歳という若さで編成局長に就任。“楽しくなければテレビじゃない”のスローガンを掲げて“フジ黄金時代”を築きました。その後は、同局の社長、会長を歴任。取締役を40年以上も務めています。2017年に相談役となって以降、代表権はありませんが、大きな影響力を持っていることに変わりはありません」
1月27日付の『スポーツニッポン』では、1月23日に行われたフジ社員への説明会の前に、港社長と嘉納会長と遠藤副会長の3人が辞意を申し出るも、日枝氏から「こんなことで負けるのか、お前たちは」と一喝されたと報じられている。
さらに、この日枝氏の発言にあぜんとした幹部社員がいた一方で、“まずは今やるべきことをすべきだ”ととらえた社員もいたとも。
そんな“絶対的存在”でもある日枝氏が2018年4月、フジサンケイグループの新入社員200人超の前で、同グループの将来について、こんな話をしていた。
「この年はフジサンケイグル―プ創設から50周年。日枝さんは、グループの合同研修会で壇上に立って、グループの歴史を説明すると同時に“時代を読み、会社も変化していかなければ生き残れない”“時代の変化に対応してほしい”と、新入社員に向かって力説していました。ですが皮肉にも、今回の騒動で日枝さんを含め、フジの上層部が時代の変化に対応できていないことが浮き彫りになってしまいました」(フジテレビ関係者)
時代の流れを読めなかったばかりに、窮地に立つことになったフジテレビ。社長と会長の辞任で変わることはできるのか……。
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