争奪戦はサケられない？ スモークサーモンメーカーの倉庫で眠る「食べられない鮭」にまさかの需要

倉庫の中に眠っているものの中には、想像以上の「需要」を隠し持っているヤツがいるかもしれない――。

スモークサーモンの製造を行う「王子サーモン」（本社・東京都中央区）は2024年2月1日、工場で持て余していた"あるもの"をX（ツイッター）で紹介し、注目を集めた。

鮭の蝋サンプルだ。上から切身、酒粕漬け、西京漬け。

こういうの欲しい方いますか...？鮭の蝋サンプルです。弊社工場にたくさん眠っている。ので、需要があればプレゼントキャンペーンをしようかなと。

「でも食べられない鮭はいらないですよね...」なんてちょっと後ろ向きな言葉と共に同社は呟いたが、

寄せられたのはこんな声。

「ついったの民を甘く見てはいけない！！（みんな欲しい）」

「需要はあります」
「西京漬けいいな(*´ー｀*) 欲しいです」
「なんか欲しいって思ってしまった」

鮭のサンプルを欲しがるユーザーが続出したのだ。

鮭サンプルはプレゼントされるのか。というか、どれくらいの数のサンプルたちが眠っているのか。なぜ眠ることになったのか。

気になることがいっぱいのJタウンネット記者は6 日、王子サーモンに話を聞いた。

1000個以上が眠っています

「王子サーモン」によると、鮭の蝋サンプルは、直営店などで使われていた。どんな商品なのかイメージを持ってもらうために、展示していたという。

しかし、商品の規格変更があって使用しなくなり、1000個以上の蝋サンプルが倉庫で眠ることになった。

そんな鮭サンプルに、まさかの需要が。今回の反響に対し、どう動くのか。

記者の問いに、王子サーモンが答えた。

「再度利用できる可能性がある蝋サンプルと、使い道が無い蝋サンプルを精査しております。 後者については残しておいてももったいないので、一部はお客様にプレゼントしていこうと思っています」

どれくらいの量をプレゼントするのかは未定のようだが、見逃さないように定期的にチェックしていたほうが良さそうだ。

争奪戦になるのは避けられないかもしれないし。......鮭だけに！