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天の川を縁取るダンス 季節外れのホタルが生み出した〝奇跡の1枚〟に反響

Jタウンネット / 2024年6月14日 20時0分

天の川を縁取るダンス 季節外れのホタルが生み出した〝奇跡の1枚〟に反響

写真撮影をしていたら、意外な物が写り込んでいた──そんな経験、皆さんも1度くらいはあるだろう。

大阪を拠点に日本各地で活動する星景写真家のHARLOCK(@susanoo_harlock)さんがカメラに収めたのも、そんな「奇跡の1枚」だった。

何の光だろう?(画像はHARLOCK@susanoo_harlockさんの投稿より、以下同)

こちらは、HARLOCKさんが2024年6月12日に、自身のXアカウントにて投稿した写真だ。

夜空に流れる美しい天の川。遮るものがない開けた場所なので、その全容がはっきりと確認できる。まさに絶景だ。

しかし、気になるのはその天の川を囲むようにウネウネと線を描く、黄緑色の謎のライン。これは一体、何だろうか?

HARLOCKさんは投稿で、こう説明している。

「天の川を撮影してたら季節外れの蛍が1匹レンズの前で踊るように飛んでいきました。


かなりの枚数撮ってたけど、蛍が通ったのはこの1カットだけで、今でもあの蛍を愛おしく思います」

なんと、この謎のラインの正体は、ホタルの光だったのだ!

まるで物語のような

14日、Jタウンネット記者の取材に応じたHARLOCKさんによると、話題の写真は2022年7月に、岐阜県で撮影したもの。

いつものように天の川を撮影する為、その日は夜に現地入りをしてスタンバイ。ただ、山奥で近くに川もなさそうだったため、ホタルは完全にノーマークだったという。

光の正体はホタルだった(画像はPhotoAC)

最初は曇っていたものの、やがて空が晴れてきて美しい天の川が出現――と、その時! HARLOCKさんは視界の隅に、小さな光を見つけた。

その光は、段々と近づいてくる。その正体がホタルだと気付き、HARLOCKさんは驚いた。

「本当に1匹だけだったんです。フワフワと舞うように近づいてきました」(HARLOCKさん)

とはいえ、ターゲットはあくまでも天の川。HARLOCKさんはホタルにカメラを向けたい気持ちを抑え、星空の撮影を続行した。

しかし、一方のホタルは構ってほしいとばかりにHARLOCKさんの周りを舞い始める。

そして、ついには急にレンズの前に躍り出て、本当に踊るように飛び去っていったという。

「すぐにカメラのバックモニターを確認したら、投稿写真のような素晴らしい軌道を描いてくれていて興奮したのを覚えています」(HARLOCKさん)

画像は再掲

HARLOCKさんが「長い撮影人生の中でも忘れられない体験の一つ」だと振り返る1匹のホタルとの出会いに、X上では7万1000いいね(6月14日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「丁度、天の川を避ける様に飛んでいるのがエモい」
「一気にアート作品になって。バランスが絶妙」
「撮ろうと思っても撮れない奇跡の1枚ですね」

星空の撮影は、街明かりのない暗闇で行う。そのため、普段見えるものが見えない環境の中で、どこか物語の中に足を踏み入れたような体験をすることが時々ある、とHARLOCKさん。

「その経験の一つ一つが、星空を撮影し続ける原動力となっているのです」(HARLOCKさん)

読者の皆さんにも、今でも忘れられないような「奇跡の1枚」はあるだろうか?

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