これが缶詰...だと? 〝防災先進地〟で生まれた「備蓄食料」がごちそうすぎる
Jタウンネット / 2024年6月15日 8時0分
もしもの時のための防災バッグに缶詰を入れている人は少なくないだろう。
しかしあくまで「非常食」。早く食べたい! とは思わないかもしれない。
しかし高知県黒潮町にある「黒潮町缶詰製作所」が2024年6月2日に発売したのは、すぐにでも食べたくなるような缶詰だった。
それが、ご飯缶詰「Canmeshi(缶飯)」シリーズ第1段目として登場した、「鰹と海鮮たっぷりの土佐流・玄米パエリア」。
同社のプレスリリースやオンラインストア上の説明によると、メインの具材は高知らしく、土佐沖の一本釣りカツオ。加えてイカやホタテもゴロゴロ入った、本格的なシーフードパエリアに仕上がっている。
コメは玄米が使用されているため、食物繊維も豊富なんだとか。
ちょっと、缶詰とは思えないビジュアルではなかろうか? かなり、ごちそう感があるぞ......!
南海トラフ巨大地震で「日本一高い津波が来る」と想定された町
見るからにおいしそうな「Canmeshi」開発の背景には2012年に国が発表した南海トラフ巨大地震による想定津波高がある。
黒潮町はここで、日本一高い津波が襲来すると想定されているのだ。その高さ、なんと34メートル。恐怖し、町から去ろうとした町民も増えたという。
これを受けて黒潮町では防災対策を徹底的に強化。「犠牲者ゼロ」を目標に様々な取り組みを行い、防災先進地と呼ばれるほどに。
そして14年に町が設立した第三セクターが「黒潮町缶詰製作所」。備蓄食料を製造するための場所である。
「被災時でもあたたかくておいしいご飯を食べてほしい」という思いが込められた同社の製品は、誰でも安心して食べられるように工夫されているのが特徴。
8大アレルゲン(えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生)を排除した上で、
高知県産の食材を使い、地元の調味料で仕上げている。
さらに「Canmeshi」では、新たなコメの販路を作ることで、地元コメ農家の「米余り」対策の一翼を担うことも視野に入れているそうだ。
「Canmeshi」は「黒潮町缶詰製作所」オンラインショップや東京・銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」の特設コーナーで販売されている。
価格は980円(税込)。
そのまま食べることも可能で、湯せんして温めることでさらにおいしくなるとのこと。
また、フライパンなどで熱して軽く焦げ目をつけるとより本格的な味わいになるそうだ。
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