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セキュリティ意識高すぎの〝ツバメの巣〟発見される なぜこんなことに?専門家に聞くと...

Jタウンネット / 2024年7月4日 19時0分

セキュリティ意識高すぎの〝ツバメの巣〟発見される なぜこんなことに?専門家に聞くと...

「最近のツバメの巣ってこんなにセキュリティー高いん?」

そんな呟きと共に投稿された写真が、X上で注目を集めている。

「セキュリティーの高いツバメの巣」とは、一体どんな巣なのか。まさか入るのに生体認証が必要、などというわけでもあるまいし......?

とにかく、実物を見てみよう。

ガッチガチだ(画像は森こんにゃく@morikonnyakuさんの投稿より、以下同)

こちらは、関西在住のXユーザー・森こんにゃく(@morikonnyaku)さんが2024年6月30日に投稿した画像。

軒下の天井付近にあるのはツバメの巣......のようだが、なんだかちょっと変わった形だ。

天井と巣の間に隙間がなく、ガッチリと覆われて中が見えない。入り口もツバメ1羽が通れるかどうかくらいの大きさだ。

これならたしかに、一般的なツバメの巣よりも雨風や外敵から身を守るのに適していそうだが......親が飛んできてご飯をあげるあの光景、この巣じゃ無理じゃない? 一体、なぜこんな形の巣を......?

ツバメはツバメでも...

7月2日、Jタウンネット記者の取材に応じた発見者・森こんにゃくさんによると、巣を発見したのは6月30日の昼過ぎ。公園で遊んでいる際に公衆トイレで見つけた。

「『ツバメの巣があるけど...自分が見てきたイメージしているカタチと少し違うぞ?』と思いました」(森こんにゃくさん)

なぜこんなことに?

記者は3日、鳥類の調査研究を行うNPO法人バードリサーチにも巣の写真を確認してもらった上で話を聞いた。

取材に応じた研究員の神山和夫さんによると、森こんにゃくさんが見つけたのは我々がよく見る「ツバメ」の巣ではなく、「コシアカツバメ」という種類のツバメ科の鳥の巣だ。

コシアカツバメ(ウィキメディア・コモンズより、Shantanu Kuveskarさん作成の画像)

「コシアカツバメ」はツバメより少し大きく、日本国内では西日本で多く見られる。春に日本へ渡ってきてヒナを育てて東南アジアで越冬するという。

「ツバメの巣がお椀型なのに対して、コシアカツバメの巣はトックリ型です」(神山さん)

巣の形から来ているのだろう。日本国語大辞典には「とっくりつばめ」という別名も記載されていた。

では、なぜこんな形なのか? 神山さんによると、ツバメの仲間の祖先は、砂地の崖に穴を掘って巣を作っていたと考えられている。

その習性を引き継いでいるため、現在のツバメは土の中の穴を再現した巣を作っているらしい。

「ツバメは穴の底の部分だけ、コシアカツバメは穴のトンネルまで含む形を再現しているのかもしれません」(神山さん)

森こんにゃくさんが発見したコシアカツバメの巣には、X上で10万のいいね(7月4日)のほか、こんな声が寄せられている。

「ウチの近くにもそのタイプの巣があるけど別物なの知らんかったわ...」
「SECOM入ってそうな巣ですね!」
「この通路に網膜チェックと手荷物検査と金属探知ゲートが入ってます」

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