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こんなの〝異世界へのポータル〟じゃん! 札幌に実在する不思議スポットに3.9万人大興奮

Jタウンネット / 2024年9月2日 17時0分

こんなの〝異世界へのポータル〟じゃん! 札幌に実在する不思議スポットに3.9万人大興奮

「異世界にワープしちゃった!?」――足を踏み入れた途端、そう思ってしまいそうな公園が、X上で注目を集めている。

ここはどこ?(画像は百島純@momoshima_junさんの投稿より、以下同)

こちらは、関西在住のXユーザー・百島純(@momoshima_jun)さんが2024年8月27日に投稿した画像だ。

切り立った岩壁に囲まれた広場。その中心には、すり鉢のように形成された石段と、何かの遺跡のようなアーチが。

まるで南米のジャングルの奥地か、はたまた異世界かのような雰囲気があるが、投稿にはこう添えられている。

「国内だと言っても信じてもらえなくて困ってる」

まさかの日本国内のスポットだった。

一体ここはどこなんだろうか? そしてどういう場所なのだろうか? Jタウンネット記者は29日、投稿者の百島さんに話を聞いた。

昔は○○のための場所だった

百島さんが話題の「遺跡」と出会ったのは17日のこと。場所は、北海道札幌市南区にある石山緑地の南ブロックだ。

札幌観光協会の公式サイト「ようこそさっぽろ」によると、南区石山エリアは、約4万年前の支笏火山の大規模な噴火による火砕流が冷えて固まった岩石「札幌軟石」の産地だった。

石山緑地は元々、建材に最適とされたそれらを採掘するための石切り場だったという。

高低差のある、コロシアムのような不思議な空間「ネガティブマウンド」(画像は百島純さんの投稿より、作品名・概要は「札幌市南区みんなの公園」公式サイト参照。以下同)

その後、時が流れて荒れたまま残っていた石切り場跡地を再利用しようと、道内在住の彫刻家たちが活動を開始。造形集団「CINQ(サンク)」として、この場所を蘇らせた。

ジャングルジムのような「赤い空の箱」は、上まで登ると削られた岩肌を間近に見ることができる

この場所ならではの景観や石切り場の切羽(作業現場)をそのまま残しつつ、札幌軟石を使ったアート作品などを各所に配置した公園として、1994年に開園させたのだ。

自然の軟石で作られたステップが水紋のように広がる

海外のような日本の島々を巡っている百島さんは、そんな石山緑地を目の当たりにした感想を、こう語る。

「想像以上にアートな空間で魅入られました。話題になったローマの遺跡を思わせる場所だけでなく、キューブ状の石が転がっている空間や、渦や螺旋を思わせる空間もあり、満足度が高かったです」(百島さん)

軟石の壁から転がり落ちたかのようなキューブが並ぶ「午後の丘」「石の塔」から湧き落ちた水が、螺旋状の水路「スパイラルスプリング」を伝って流れる

百島さんが訪れたアーティスティックかつ異世界情緒あふれる風景に、X上では3万9000件を超えるいいねの他、こんな声が寄せられている。

「札幌にこんなところが」
「滅びた古代超文明の遺産っぽい」
「ローマ時代の遺跡を活かした公園かな?」
「ゲームの世界みたい」
「画面に見える範囲でコログ5体くらい隠れてそう」

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