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新幹線ホームに漂うあの匂い!? カップ麺「名古屋駅でおなじみのきしめん」に詰まった地元愛

Jタウンネット / 2024年9月29日 17時0分

寿がきや食品「名古屋駅でおなじみのきしめん」

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百四十二回 寿がきや食品「名古屋駅でおなじみのきしめん」

文・写真:オサーン


カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百四十二回目となる今回は、愛知県の寿がきや食品が名古屋めし「きしめん」の味をカップ麺で再現した「名古屋駅でおなじみのきしめん」を紹介します。

油揚げ麺でもノンフライ麺でもない「生タイプ麺」のカップ麺となっています。

寿がきや食品「名古屋駅でおなじみのきしめん」

駅ホームのあの味を再現

名古屋の食文化は独特で「名古屋めし」という言葉があるほど。中でも麺料理が多く、「味噌煮込みうどん」や「台湾ラーメン」、「台湾まぜそば」、「あんかけスパ」などとともに、「きしめん」も名古屋名物としておなじみの存在です。

駅ホームにあるあの味を再現?

今回の商品は「名古屋駅でおなじみのきしめん」という商品名で、具体的なお店の名前こそ提示されていませんが、おそらくは新幹線で名古屋駅に到着したときにホームから漂ってくるかつおだしの香りの発生源となっている"あのお店"の味を再現しているものと思われます。

新幹線ホームにも在来線ホームにもいっぱいあるんですよね。


そして、いつものカップ麺とは違い、使われているのは油揚げ麺やノンフライ麺ではなく、生タイプ麺。

生タイプ麺は寿がきや食品の名物的な存在で、湯切りの手間はあるものの本格的な味わいを楽しめます。

名駅おなじみのあのきしめんが生タイプ麺でどう再現されているのか楽しみです。

「名古屋駅でおなじみのきしめん」の内容物と調理方法

「名古屋駅でおなじみのきしめん」の内容物

別添袋は3つ入っており、うちひとつは生タイプの麺。

「かやく入スープ」は一度湯切りした後、「本かつお」は2度目のお湯を入れてから投入します。

生タイプのきしめん

まずは生タイプ麺のきしめんをカップに入れます。

多少切れやすいので、袋から取り出す時はご注意ください。

生タイプ麺には日持ちさせるために「pH調整剤」というものが添加されているため酢酸系の匂いが強いですが、後の工程である湯切りをすることである程度解消されます。

熱湯を入れて麺をほぐす

熱湯を注いで1分待ち麺をほぐすと、お湯にいろいろ溶け出してだんだん濁ってきます。

このお湯を捨てて湯切り。pH調整剤が気になる場合は湯切りを数回繰り返すことをオススメします。

湯切り後に「かやく入スープ」を開けて熱湯を注ぐ

湯切り後、「かやく入スープ」を麺の上に開けて再度お湯を注ぎ、「本かつお」を加えて完成です。

かつおだしが濃い濃口醤油のつゆ

「名古屋駅でおなじみのきしめん」完成

つゆは、かつおだしを強く効かせた濃口醤油味。

名古屋は関東と関西の中間にありますが、このきしめんのつゆは完全に関東寄りで、それどころか関東を突き抜けて太平洋に飛び込んでしまいそうなくらい、たまり醤油系の濃口醤油の強い香りが楽しめます。

きしめんはうどんの一種ですが、うどんよりもそばつゆに近い印象すら受けました。

名古屋といえば土手煮とか味噌カツなど甘い味のイメージが強いので、きしめんやうどんも勝手に甘いものを想像してしまいますが、実際は今回のきしめんは醤油の香りが強くて甘みは皆無だし、もう一方の名古屋名物「味噌煮込みうどん」のつゆも赤味噌の香りがとても強くて、やはり甘いわけではありません。

油分はほとんどなくスッキリした味

醤油の香りが強い一方で油分はほとんどなく、醤油やかつおだしのキレと相まってとてもスッキリしています。

麺も生タイプなので脂質が低く低カロリーで、強い味なのにヘルシーな一杯と言えそうです。

超幅広で生タイプのきしめん

生タイプの幅広きしめん

麺は、生タイプの幅広きしめん。麺表面のつるみが際立っており、すすり心地がとても良いです。

太いですが平べったいのでコシはあまり強くなく、弾力よりも歯切れの良さが目立っていました。

生タイプのうどんのようなコシや弾力を求めると少し物足りないかもしれません。

かつお節ときざみ揚げ、ネギ

具は、「かやく入スープ」に入っているきざみ揚げとネギ、そして「本かつお」に入っているかつお節。

きざみ揚げは「かやく入スープ」の中で醤油やかつおの粉末と一緒に入っているためか、醤油やだしの味が染み込んでおり、きざみ揚げ自体につけられている甘みと相まって、かなり濃くて強い味になっていました。

美味しさとして強調できる部分ではないかと思います。


かつお節はお店の一杯でも特徴的な存在。

つゆだけで十分にかつおの味が濃いですが、その味に説得力を持たせ、つゆの主役がかつおであることをより強調しているように感じました。

そばつゆのような味が特徴的

名古屋駅のきしめんの味を再現した生タイプの商品でしたが、生タイプ幅広麺のつるみやすすり心地もさることながら、つゆの醤油やかつおのキレが際立っていました。

きしめんはうどんの一種にもかかわらず、つゆの味は関東のそばつゆの味に近い印象を受けます。

なので、うどん好きだけではなくそば好きにも好まれそうな味でした。


寿がきや食品には袋麺とカップ麺で「みそ煮込うどん」という、地元で愛される超定番の商品がありますが、今回のきしめんもその商品に負けない地元愛を強く感じる商品です。

名古屋めしが誇るうどんの両巨塔をカップ麺で食べて、名古屋旅行の気分を味わってみてはいかがでしょうか。

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