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「2キロも離れた幼稚園に、1人で通っていた私。ある日寄り道していたら、道路工事のオジサンに...」(長野県・40代男性)

Jタウンネット / 2024年10月9日 12時23分

「2キロも離れた幼稚園に、1人で通っていた私。ある日寄り道していたら、道路工事のオジサンに...」(長野県・40代男性)

シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Oさん(長野県・40代男性)

幼いOさんはその日、家に帰る道が分からなくなって困っていた。

半分泣きながら、あたりをウロウロするOさん。そこに声をかけてきたのが、工事現場の日に焼けた男性で......。

工事現場のおじさんが...(画像はイメージ)

<Oさんの体験談>

40年前、私は自宅から約2キロ離れた幼稚園に、毎日1人で歩いて通っていました。

今では考えられないことかもしれません。しかし当時は人も社会も寛容で、地元だった田舎町は「地域の子供は地域の大人皆で育む」という雰囲気だったのです。

道路工事の現場を通ると...

私は園が終わるといつも寄り道をして、川や公園、友達の家で遊んでから帰宅していました。

その日も自宅とは真逆の、園から1キロほど離れた友達の家で遊んで帰ることに。

そして、ひとしきり遊んで友達の家を出たは良いものの......帰路はおろか園へ戻る道すら分からなくなってしまったのです。

帰り道が分からない(画像はイメージ)

半ベソかいてウロウロする私。道路工事の現場を通り過ぎようとした時、その日の仕事を終えたらしい現場作業のオジサンが「こんな時間にどうした、ボウズ?」と声を掛けてきました。

そこで事情を伝えると「よし、オジサンが送ってってやる。お家の近くに何があるか言ってみろ」と申し出てくれたのです。

私が知っている店や公園等を全て伝えると「うん、大体分かったぞ」と私の頭にゴツゴツした大きな手をポンっとおきました。

初めて乗る大きなトラックで...

初めて乗る視線の高い大きなトラックの景色を、今も覚えています。

帰宅してすぐに事の経緯を母に伝えると、母はお礼をしに玄関を飛び出していきました。

でも、既にオジサンはそこにいませんでした。

トラックに乗せてくれたオジサンは...(画像はイメージ)

私は今、建設業に携わっています。

トラックを見る度、私の頭にポンっと手を置き「もう泣くな!」とニッと笑った、日焼けしたオジサンの笑顔を思い出します。

あの時のオジサンは、私にとっては神様のように思えました。

オジサン、今もどこかで元気にしてますか? あの時は本当にありがとう!


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)

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