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〝美しすぎる水族館〟に8.9万人うっとり まるで美術館な空間で、魅せるは「四国の水中世界」

Jタウンネット / 2024年11月15日 21時3分

〝美しすぎる水族館〟に8.9万人うっとり まるで美術館な空間で、魅せるは「四国の水中世界」

2024年11月5日、Xに投稿された次のような写真が注目を集めた。

美術館だろうか。いったい、どんな名画が収められているのだろう?そんな期待が膨らむような、美しい空間だ。

たしかにここでは、展示を楽しむことができる。しかし、鑑賞できるのは絵画や彫刻ではない。

写真の投稿者、「ふぉれす」(@seizar_pic)さんは、こう呟いている。

「やっぱりこの水族館の展示方法好きすぎる」

そう。実は、ここは水族館。

香川県の瀬戸大橋のたもとに位置している四国水族館である。

意外な事実を紹介したポストには、8万9000件を超える「いいね」(11月5日時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「初めて水族館いきたいとおもった」


「四国水族館! 面白かった...!」
「かっこいい」
「お魚をこういう建築美で魅せる水族館て案外少ない気がする」

四国水族館って、いったいどんな水族館なのか? 美術館のような水族館を設立した狙いは、何か?

Jタウンネット記者は投稿者「ふぉれす」さんと、四国水族館に詳しい話を聞いた。

アートの島が点在する瀬戸内海に溶け込むように

投稿者・ふぉれすさんによると、四国水族館を訪れたのは2024年9月7日。

瀬戸内海の離島巡りをしていた途中、船が出るまで時間があったため、時間調整として立ち寄ったそうだ。

話題の1枚は「渦潮の景」というエリアを撮影したもの。

世界三大潮流・鳴門のうずしおを、水中観覧船からのぞいたイメージとして忠実に再現した水槽で、渦潮の下で魚たちがどのように動いているのか、観察できる。

訪問時を振り返り、ふぉれすさんはこう語った。

「今まで訪れた水族館のなかでデザイン性が突出していました」
「水槽を絵画に見立てた額縁のような装飾、光芒が伸びるように計算された泡、ライトアップ等、見ていてとても楽しかったです。一目惚れしました」
「『水族館と美術館を融合させたような場所』というコメントにはとても共感できます」(「ふぉれす」さん)

四国水族館はどうして、こんなにも美しいのか?

Jタウンネットの取材に応じたのは、四国水族館の広報担当者だった。

「当館は、2020年、瀬戸大橋のたもと香川県宇多津町に、地域活性化を目指してオープンしました。瀬戸内国際芸術祭の会場となるアートの島が点在する美しい瀬戸内海に溶け込むような空間の中で、ここにしか無い体験を提供できるような水族館を目指しています」(四国水族館広報担当者)

2010年から3年おきに開催されている瀬戸内国際芸術祭にインスパイアされた水族館なのだ。アートの島巡りの際、立ち寄るのにふさわしい場所なのかもしれない。

美術館のように、水槽には「額縁」を

そんな四国水族館の展示テーマは、「四国水景」。四国の特徴的な水辺景色を紹介している。

美術館のように各水槽に額縁を取り付けることで、生きものの展示だけでなく、四国の多様な水中世界を感じられるように工夫しているという。

「『映える写真が撮れる』と話題になり、お客様が来館するきっかけになることは素直に嬉しいです。が、水族館である限り、やはり生きものを身近に感じていただき、四国という地域の魅力の一端に触れていただいたことをきっかけに、実際に四国各地へ足を運んでいただければ幸いです」(四国水族館広報担当者)

ところで、「ぜひ見ていただきたいです」と、広報担当者が力を込めて語ったのは、各水槽の前に置いている飼育スタッフ手描きの「黒板解説」だ。

それぞれ飼育担当スタッフが、展示する生きものや見どころなどを、思い思いに描いているそうだ。「手描きならではの味があるので、ぜひご注目を」と呼びかける。

額縁が付いた水槽前に置かれた手描きの「黒板解説」をじっくり読みながら、アートな水族館を巡るのは楽しそうだ。

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