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「通勤中に逃げ込んだ大きな公園。ベンチにへたりこんでいたら、男性2人がすぐ傍で...」

Jタウンネット / 2024年12月19日 6時0分

「通勤中に逃げ込んだ大きな公園。ベンチにへたりこんでいたら、男性2人がすぐ傍で...」

XユーザーのMさん(仮名・女性)には、M-1グランプリが近付いてきたころに、毎年思い出す出来事がある。

その日、Mさんは通勤中に参ってしまって、会社に行くことができなかった。

逃げ込むように訪れた公園には、2人の男性がいて......。

<Mさんからのおたより>

ある日の通勤途中、精神的に限界が来て、衝動的に電車を乗り換え、会社に向かわず大きな公園がある駅で降りました。

公園内をしばらく歩き、テーブルがあるベンチにへたり込み、テーブルに顔を突っ伏しました。

目を閉じて気持ちを落ち着けていたら、そばで男性2人の会話が聞こえてきて......。

席を離れることも思いつかず...

2人はこちらに背を向けて大木に向かって立ち、やや抑えめな声でテンポよくやり取りをしています。どうやら漫才のネタ合わせをしているようです。

その時初めて気づいたのですが、テーブルには彼らの荷物と飲み物、筆記用具が置かれていました。

私はその場所が使用中だと気づかずに座り込んでいたのです。しかし、そのことに気付いても頭が回らず、席を離れることを思いつけないくらい限界でした。

限界を迎えていた、あの日の思い出(画像はイメージ)

ネタ合わせ中の2人は、そのまま大木に向かって練習を続けていました。

平日の昼間、スーツ姿の女が公園のベンチ席で突っ伏しているのを見て、何かを察したのかもしれません。小声でやっていたネタを途中でやめ、次のネタに移りました。

先ほどとは違い、こちらまで響くボリュームで声を張っていました。

あの時、特等席で聞いたネタ

2人が使っていた席に勝手に座ってしまったバツの悪さもあり、私は顔を上げられずいました。

少し経ったら気づかれないように移動しよう。そう思っていましたが、漫才のテンポやネタが心地よくて、すっかり気分も晴れた私は、遅刻ですが会社に向かうことができました。

特等席で漫才を(画像はイメージ)

細身の男性と背の高いガッチリ体型の男性コンビ。

後ろ姿しか記憶になく、あのお2人が今もお笑いを続けているのか、別の道へ進まれたかはわかりませんが、「ありがとうございました」と伝えたいです。

あの時、特等席で聞いたネタに救われました。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)

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