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おいも?キウイ? 地面に転がる丸いモノの〝かわいい正体〟に4.8万人にっこり「抱きしめたい」

Jタウンネット / 2024年12月30日 10時9分

おいも?キウイ? 地面に転がる丸いモノの〝かわいい正体〟に4.8万人にっこり「抱きしめたい」

突然だが、皆さんにご覧いただきたい光景がある。

楕円形の茶色いものが、地面の上にゴロゴロと転がっている。

これ、何だろう? なんだかビッシリ毛が生えているようだけど......。大きなタワシ? ちょっといびつなキウイ? それともおいもかな?

いや、2024年12月16日にこの写真を投稿したのは、盛岡市動物公園「ZOOMO」の公式Xアカウント(@moriokazoo)。写真についてこう説明している。

「秋以降たくさん脂肪を蓄えてきたニホンアナグマ4頭ですが、気温低下とともにだんだんと動作が緩慢になってきたため、12月19日(木)より冬眠を始めます」

これ、アナグマ!? 冬になるとこんなにモッコモコになるんだ......!

Jタウンネット記者は20日、投稿のニホンアナグマたちについて、ZOOMOに話を聞いた。

秋ごろから沢山ご飯を食べさせる

取材に応じてくれたのは、4月に同園のニホンアナグマ担当になった宇津野麻衣子さん。宇津野さんによると、投稿写真は冬眠前のアナグマたちの姿を記録するために撮影されたものだ。

アナグマたちが放飼場に撒かれたドックフードを集まって食べる様子や、2頭が重なり合っている様子......。11月下旬と12月中旬に撮影されたその姿は、どれもまん丸。

どうしてここまでモコモコになっているのだろうか?

宇津野さんによると、いくつか理由があるらしい。皮下脂肪を沢山蓄えていること、冬毛でフサフサしていること。そもそも手足が太くて短い体型であり、それによってさらに丸っこく見えるんだとか。

「前担当者に確認したところ、毎年ほぼ同じような体型になるそうです。1年を通して給餌量の予定を立て細かく調整しているのですが、しっかり冬眠できるよう秋頃からご飯の量を増やして脂肪を蓄えさせています」(宇津野さん)

なお、夏は冬眠前の状態に比べるとかなり痩せているように見えるそうで、体感では冬眠前の半分くらいとのこと。

「食欲は秋になるとかなり増してきますが、夏はそれほど食欲が上がらないのでご飯の量は増量期間ピーク時の約1/2です」(宇津野さん)

そのままぬいぐるみや抱き枕にしたいほどの「モコリティ」を有するするアナグマたちの姿に、X上では4万8000件以上のいいね(23日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「キウイフルーツのよう」
「クリームコロッケみたいな体型可愛い」
「ネコちゃんの比じゃないモフモフ。抱きしめたい」
「1枚目はどう見ても串を抜いたアメリカンドッグ」

こうした反響に対し、宇津野さんは

「『アナグマって冬眠するんだ』『こんな可愛い動物いたんだ』といった声があり、多くの人たちにニホンアナグマの魅力や特徴を伝えることができた喜びを素直に感じました。
この投稿を機に多くの人たちが盛岡市動物公園や他の動物達にも興味を持ち、足を運んでくれたらいいなと思います」

とコメントした。

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