お馴染み〝工事の看板〟だけど...内容に6.7万人が笑顔 「ぜひ参加したい」「ここで働かせてください」

「ご迷惑をおかけしております」

そんなつぶやきと共に投稿されたとある〝工事現場〟の写真が、X上で話題となっている。

2025年1月25日、Xユーザーのよごれん（＠yogoren）さんが冒頭の一文と共に投稿したのは、たっぷり中身が入った大きな鍋の写真。手前に、道路工事の現場でよく見かける「ご迷惑をおかけします」の看板が設置されている。

こんなとこに、なぜそんなものが？　と思って、読んでみると......。

「鍋の中身を空にする工事をしています」

なるほど、何だか最高すぎる工事の最中だったようだ。

いったいこれはどういう状況なのか。

Jタウンネット記者は27日、投稿者のよごれんさんに話を聞いた。

工事のその後は...

よごれんさんが〝鍋の中身を空にする工事〟を行ったのは2025年1月25日の午後4時ごろ。現場は岐阜県関市・長良川河川敷だった。

この日この場所で開催されていたのは、よごれんさんが主催する「TEAM酷道」（国道でありながら過酷な道、通称「酷道」を愛し、実用第一・安全第一をモットーに「酷道」を走る会）の新年会。午前中から50人程度が集まり、屋外で鍋をつついていたのだそう。

「夕方が近づいても食材がなくならず終わりが見えなくなってきた頃、参加者がおもむろにあの看板を設置しました。
道マニアの集まりですから、すっと小道具が出てくるんです」（よごれんさん）

その後、この〝工事〟はどうなったのだろう？

「ほぼ満腹からの、鍋いっぱいの食材をたいらげる工事でしたので、多少の困難を伴いましたが、なんとか期限内に竣工することができ、ほっとしました」（よごれんさん）

無事竣工できたようで、何よりだ。

家の前で行われていたら「迷惑」どころか喜んで参加したくなる〝工事現場〟に、X上では6万7000件を超える「いいね」（28日夕時点）のほか、こんな反応が寄せられ話題となっている。

「やれます！自分やれます！仕事の依頼待ってます！」
「この工事ぜひ参加したいです」
「ここで働かせてください！」
「『週休2日制モデル事業』の注記も欲しい」
「山形から芋煮会用サラダオイル重機を搬入しなければ」

こうした反響を受け、よごれんさんは

「この看板が設置された時、現地で大変盛り上がりましたのでその勢いでポストしましたが、まさかSNS上でも盛り上がるとは思いませんでした。何が拡散されるか世の中わからないですね」

とコメントしている。