「楽をして、儲かる話、信じるな」 横浜の児童と高齢者が熱戦、特殊詐欺撲滅かるた大会

横浜市立平戸小で開かれた「特殊詐欺撲滅かるた大会」＝1月26日、同市戸塚区

「あいことば　家族で決めて　おきましょう」

　横浜市立平戸小学校（同市戸塚区）の5年2組の児童が、総合的な学習の一環で「特殊詐欺撲滅かるた」を作成した。1月26日には完成を記念して「平戸町長寿クラブ」に通う80～90代の高齢者15人を同校に招き、かるた大会を開いた。

　「全員で　オレオレ詐欺を　無くそうよ」「楽をして　儲（もう）かる話　信じるな」─。五・七・五のリズムで作られたかるたの読み札46枚を読み上げたのは、ゲストで駆け付けた県立横浜桜陽高かるた部の平子葵部長（3年生）ら。児童と高齢者は熱戦を繰り広げながら、特殊詐欺被害に遭わないポイントを学んでいった。

　戸塚署管内では、2022年の特殊詐欺被害が計99件、被害額は計約2億3500万円に上り、県内ワースト1位を記録。同署は小学校や町内会に赴き、広報活動を積極的に展開していきたといい、昨年4月から特殊詐欺について学んできた平戸小の授業にも参加し、かるた作成にも協力した。