横浜市、子宮頸がん検診でHPV検査導入へ 30~60歳の市民、5年に1度推奨
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年2月5日 20時56分
横浜市は2024年度中に、子宮頸(けい)がん検診の方法を変更する。発症の主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の検査を新たに導入し、陽性の場合は追跡検査で異変の早期発見を目指す。陰性であれば検診の間隔を従来より長く設定し、負担感を和らげる。罹患(りかん)のリスクが比較的高い人に対し、長期間にわたって経過を観察していく態勢の構築を急ぐ。
自治体による子宮頸がん検診の方法は、厚生労働省の指針に基づいている。市は現在、20歳以上の市民に2年に1度、子宮頸部の細胞に異常がないかを調べる「細胞診」を推奨しているが、近く指針が改定される見通しとなり、HPV検査の導入準備を開始した。
これまでの研究により、子宮頸がんの原因は主にHPVの感染であることが分かっている。HPVには性交渉経験者の大半が1度は感染しているが、1、2年で自然に消えるケースが多い。だが、一部の人は持続感染し、細胞が段階を経てがん化することがある。
そこで新たな検診では、30~60歳の市民に5年に1度のHPV検査を推奨。陽性であれば、同じ検体を活用してすぐに細胞診を受けてもらう。細胞診の結果が陰性の場合は、1年後に再びHPV検査を働きかけるサイクルを繰り返し、異変の早期発見につなげる。
一方、HPV検査が陰性であれば、その後5年間は検診を受けずに済む。多忙を理由に検診を受けない人が目立つため、負担感を軽減して受診を促す狙いもある。HPVの陽性率が高いなどとして、20代と61歳以上には現行通り2年に1度の細胞診を推奨していく。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
23歳で突然のがん宣告、子供産めない体に 元アイドルが伝えたいワクチンへの理解
MBSニュース / 2024年11月19日 10時18分
-
血液と尿の検査だけで本当に「がん」を見つけられるのか…現役医師が指摘「複数がん早期発見検査」の落とし穴
プレジデントオンライン / 2024年11月19日 10時15分
-
50代女性は男性と同じ【健康診断】だけじゃダメ!? 更年期のニーズを捉えた「女性検診」体験ルポ
ハルメク365 / 2024年11月7日 18時50分
-
【横浜市】がんの早期発見に向けた新たな取組を開始
PR TIMES / 2024年11月1日 12時15分
-
【医師監修】更年期前後でなりやすい病気とは?女性が気を付けるべき病気リスト12
ハルメク365 / 2024年10月28日 22時50分
ランキング
-
1「死んでいるアヒルが増えている」 埼玉・行田市の農場で高病原性鳥インフルエンザ疑い 埼玉県内では今年初
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 22時8分
-
2名古屋市長選挙、広沢一郎氏が初当選…河村たかし前市長から後継指名
読売新聞 / 2024年11月24日 21時49分
-
3三笠宮妃百合子さまの通夜営まれる 秋篠宮ご夫妻ら参列
毎日新聞 / 2024年11月24日 19時32分
-
4強盗致傷事件被害品のクレカを受け取った疑いで21歳大学生を追送検…SNSで闇バイトに応募
読売新聞 / 2024年11月24日 16時51分
-
5県議会自主解散など要求=維新、兵庫知事選を総括―吉村共同代表
時事通信 / 2024年11月24日 15時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください