1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

被爆2世アンケート 健康障害、7割が経験 援護策求め実態訴える「正常な生活が行えない深刻な状況多い」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年2月8日 5時40分

厚生労働省の担当者に健康実態と援護策の必要性を訴える被爆2世ら(左側)=7日、参議院会館

 広島、長崎で被爆した親を持つ全国の被爆2世に健康に関するアンケートを行った結果、回答者の約7割が健康障害を経験していることが分かった。原爆放射線の遺伝的影響の有無がはっきりしない中、2世らはこうした実態を訴え、被爆者(1世)に準じた援護策を国に求めている。

 アンケートは、京都「被爆二世・三世の会」が2020年4月から23年8月に実施し、13都府県の2世102人(平均年齢66.3歳)が回答。うち70人が健康障害を経験していた。

 がんなどの重い疾病だけでなく、体調不良なども幅広く尋ねたのが特徴で、父が広島で被爆した森川聖詩さん(69)=川崎市=の著書から46項目をリストアップした。最多だったのは「子どもの頃、傷口がなかなか治らず、膿(うみ)がたまり、炎症を起こした」(22人)。次いで「腹痛に伴う下痢」(21人)だった。自由記述には幼少期からの病院通いや精神、経済的な負荷もつづられていた。同会世話人代表の平信行さん(72)は「はっきりした診断がされなくても、疲れやすく、正常な生活が行えない深刻な状況が多い」と明かす。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください