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路上に止めた車内で長男殺害 76歳父親に懲役8年判決 横浜地裁「強い殺意、悪質」

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年4月27日 0時3分

横浜地裁(資料写真)

 横須賀市の路上に止めた車内で昨年7月、長男を殺害したとして、殺人の罪に問われた同市の男の被告(76)の裁判員裁判の判決公判で、横浜地裁は26日、懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 判決理由で中山大行裁判長は「無抵抗の被害者の首をロープで絞め続けた。強い殺意が認められ悪質」と非難。借金を抱え、うつ病ともされていた長男について「親として強い責任感から引き取り、自殺を考えるほど同居生活に思い悩んだ点は同情の余地があるが、支援を受けられる見込みがあったのに同居からわずか7日で犯行に及んだ」と指摘した。

 弁護側は懲役3年が相当などと主張したが、判決では「意思決定があまりに早計で独善的」とし、酌量減軽する事案には当たらないと判断した。

 判決などによると、被告は昨年7月23日、同市平作の路上に止めた車内とその直近で、長男=当時(49)=の首をロープで締め付け、窒息させて殺害した。

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