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【高校野球】春季関東大会を占うデータ分析 神奈川1位・武相は中軸打線が力強い 4番平野に期待

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月17日 5時0分

【武相】春季神奈川県大会と地区予選の成績

 春季関東高校野球大会は18日に群馬県で始まる。神奈川から出場する武相は昌平(埼玉2位)と18日に初戦(2回戦)を戦う。春季神奈川県大会の投打のデータとともに、チームを紹介する。

  ◇ ◆ ◇

 42年ぶりに春の頂点に立った武相。県大会6試合のうち1点差以内が4試合と勝負強さが光った。

 打線は中軸が力強い。4番平野は4回戦までの3試合は打率0割7分7厘と低調だったが、準々決勝以降は打率5割8分3厘と結果を残した。豊田圭史監督(40)は「平野はいい投手を打つ。山川(ソフトバンク)もそうだった。国立大の投手に苦しむけれど、日本代表投手からは打ったように」と富士大時代の教え子を引き合いに出した。好投手ぞろいの関東大会でも鋭いスイングで打点を稼ぎたい。

 投手陣は左腕八木と右腕三上の2本柱。八木は準々決勝の日大藤沢戦で完投するなど体力も十分。コンディション不良で登板回避が続いていた三上は決勝の東海大相模戦で完投勝利を挙げ、復活を印象づけた。背番号1の仲間は「1番・中堅」でのスタメン出場が濃厚だ。春は地区予選、県大会の計4試合登板し、防御率0.96をマーク。ただ指揮官は「夏に向けて抑えをさせたい」と救援の経験を積ませたい意向を示している。

 県大会を制した翌日のミーティングで豊田監督は選手たちにこう伝えた。「春は終わった。夏に勝つためにどうすべきかを考えよう。時間はない」。今春の選抜大会に出場した強豪校らと対戦できる関東大会は、2カ月後の夏に向けて最高の試金石になりそうだ。

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