【横浜M】ACL躍進支えた、あふれんばかりのマリノス愛 運営担当者の濃すぎた日々「絶対に一生忘れない」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月26日 5時0分
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝で、初優勝を狙った横浜F・マリノスは敵地でアルアイン(アラブ首長国連邦)に敗れ無念の準優勝に終わった。アジアを転戦する過酷な戦い。頂点にはあと一歩届かなかったものの、陰で支えた運営担当の飯尾直人さん(40)=神奈川県茅ケ崎市出身=は「濃すぎる経験。絶対に一生忘れない」と選手の健闘をねぎらった。
◆ホテルの水圧までチェック
昨年8月の抽選会に始まり、1次リーグから国内の試合の合間を縫って遠征先を視察してきた。空港の導線や宿泊先、練習会場、スタジアム…。日本食の調達可否、ロッカールームの形状やホテルの水圧までチェック項目は多岐にわたる。
ハプニングはつきものだ。
カヤ(フィリピン)戦では人工芝のピッチにホッチキスの芯などが散乱しており、総出で回収したことも。10月にはフィリピン、韓国と連続して渡航する多忙ぶりで「しっかり体調を崩しました」。そう言って笑えるのは重ねた苦労以上のやりがいがあるからだ。
国内のリーグ戦では進行を管理する立場。感情にふたをして業務の遂行にあたっているから、海外の戦いは「一体感があるし、チームの一員みたいな感じでめちゃめちゃ気持ちが入る」。模範的な“マリノスファミリー”である。
1次リーグの山東(中国)戦では観衆4万3783人のうちの61人が「完全アウェー」で懸命に声をからす姿に感極まった。「改めてサポーターの熱を感じたし、この人たちのためにも勝ちたいなと思ったら水沼宏太がゴール。うれしかったし楽しかった」。心の奥底に秘めたマリノス愛があふれ出る。
◆大きな経験、つないでいく
鶴嶺高―神奈川大と選手として歩んだが、大学在学中に地元のクラブで子どもたちへの指導を始めた。
マリノスのメソッドに「衝撃を受けた」のがきっかけで、大学卒業と同時にスクールコーチとして入社。サッカーの魅力、育てる楽しさといった根源的な思いは、スーツ姿に転じた今も変わらない。
主将のMF喜田拓也(29)が無念の表情でピッチにたたずむ。色濃い陰影が飯尾さんの胸を締め付ける。「この経験は大きい。チームも、僕自身もきちんとつないでいきたい」。休む間もなく29日にはホームでJ1柏戦。忘れ得ぬ旅路は、折り返し点にさしかかったばかりだ。
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