静岡県知事選でも敗北、岸田首相は「菅内閣と同じ末路」 当時と重なる経緯「怒りが国中にまん延」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月27日 10時50分
静岡県知事選で自民党推薦候補の元副知事・大村慎一氏が敗れたことで、一夜明けた27日の国会や霞が関では岸田文雄首相(同党総裁)に対し「菅内閣と同じ末路」との見方が広まった。菅義偉首相(衆院2区)が2021年の国政補選全敗後の横浜市長選で自身側近の小此木八郎元国家公安委員長を推して敗れ、秋の総裁選での再選を断念した経緯と重なるからだ。
前週19日の小田原市長選では自民推薦の現職が再選を果たせず大敗。党本部などでは「影響が箱根の関を越えた」(選対関係者)との悲観論が広がっている。同知事選では大村氏の推薦見送りも検討されたが、岸田首相や茂木敏充幹事長ら執行部が押し切った。3補選全敗に続く「4連敗」(自民の閣僚経験者)の結果に、「党総裁が替わらなければ悪い流れは止まらない」(同)など首相の責任論も浮上してきた。
神奈川県では小田原市長選大敗後の21日に県連と党本部が「車座対話」を開催。派閥の裏金事件を巡る党本部などの対応について「責任の所在や処理をきちんとしていればこんなことにはならなかった」(同市選出の小澤良央県議)と地方の怒りが噴出していた。静岡の結果に神奈川県連幹部は「怒りが箱根の関を越えたというより国中にまん延している証拠だ」と話した。
岸田首相は横浜市長選での小此木氏敗北直後に総裁選出馬を表明した。コロナ禍にあっても菅首相の苦境を突いた格好だ。当時を知る横浜市議は「岸田総理自身がそういう戦略で臨んだのだから同じことをされても文句を言えた立場ではないだろう」と指摘。“ポスト岸田”を狙い党内から総裁選への出馬表明が相次ぐ可能性を示唆した。
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