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「5年たっても忘れることできない」 川崎・登戸児童殺傷事件、現場では早朝から献花

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月28日 20時14分

事件現場に花を供え、手を合わせる男性=川崎市多摩区、28日午前8時ごろ

 川崎市多摩区のJR南武線登戸駅近くの路上で、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校(同区)の児童ら20人が殺傷された事件は28日に5年を迎えた。事件発生現場では早朝から、犠牲者を悼む人々が花や飲み物を手向け、静かに手を合わせた。

 同区に住む会社員岩崎由紀子さん(53)は、事件発生時刻に近い午前7時40分ごろに現場を訪れ、「5年がたったが忘れることができない。二度と同じような事件が繰り返されないことを願っている」と沈痛な面持ちで話した。

 事件の発生から毎年献花に訪れているという元学習塾塾長の丸茂豊さん(33)=東京都北区=は「教育に携わっていたので、多くの子どもが犠牲になったことを知り、当時はすごく悲しかった。一日泣いていたのを思い出す」と振り返り、事件の再発防止を願った。

 時折、現場に足を運んでいるという60代の自営業の男性=横浜市=は「社会全体で子どもを守っていかないといけない」と話し、近くに住む会社員の鈴木良政さん(51)は「現場付近を通ると、いつも事件を思い出す。私には手を合わせることしかできないけれど、事件を風化させてはいけない」と訴えた。

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