西南戦争後、横須賀で病没の職員埋葬 警視庁が墓供養の町内会に感謝状
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年6月6日 5時0分
147年前に起きた西南戦争からの帰還中に病に倒れて命を落とした兵士48人が眠る横須賀市浦郷町の官修墓地で、供養や清掃を行っている深浦町内会に5日、警視庁から感謝状が贈られた。
同墓地に眠るのは、1877年の西南戦争に政府軍として従軍した兵士ら。終戦後に九州から東京に戻る途中の船内でコレラ感染が拡大し、浦郷町付近の海軍病院に収容された。警部補心得・七宮盛衛ら当時の警視庁職員31人も犠牲となった。
墓地は海岸近くにあったが1913年に現在の場所に移った。太平洋戦争後に国の維持管理がなくなったため、住民らが草刈りや献花を続けてきた。97年からは墓前祭を実施し、悲劇の史実を後世に残してきた。
同庁は今年、創立150年の節目を迎え、その記念行事の一環として長年、墓地を守ってきた同町内会に感謝状を贈ることにした。この日、同市夏島町の追浜行政センターで感謝状の贈呈式が行われた。
警視庁の森元良幸副総監は「われわれの先人の供養をしていただき心より感謝したい。先人たちの苦労や使命感に思いをはせ、歴史と伝統の重みを受け止めて治安維持に努める」と述べた。贈呈式後には墓地を訪れ、墓前で手を合わせた。
西南戦争150年も間近に迫る。「横須賀風物百選」にも選ばれている墓地について同町内会の今村恭啓会長(83)は「明治維新から激動の時代を送ってきた人々の努力や歴史を伝えるためにこれからも整備に取り組みたい」と語った。
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