多摩川河川敷スーツケース遺体、殺人容疑で交際相手ら5人を再逮捕

川崎臨港警察署

　川崎市川崎区の多摩川河川敷で昨年12月、スーツケースから男性（46）＝東京都江戸川区＝の遺体が見つかった事件で、県警捜査1課と川崎臨港署は14日、殺人の疑いで、元交際相手の女（32）＝大阪府高槻市＝ら5人を再逮捕した。

　他に再逮捕されたのは、女の父親（53）＝千葉県船橋市＝と、母親（51）＝東京都大田区、兄（34）＝同、女の交際相手の男（39）＝大阪府高槻市＝の4人。

　再逮捕容疑は、共謀して昨年12月15日夜から同16日未明ごろ、東京都大田区の女の実家で、男性の首を何らかの方法で絞めて殺害した、としている。

　同課によると、母親は容疑を否認し、女ら4人はおおむね容疑を認めている。

　捜査関係者によると、実家には母親と兄が住んでいた。男性は同15日夜に実家を訪問。5人の一部が在室し、父親の乗用車を近くに止めて数人が待機していた。

　男性は実家を訪問後まもなく殺害され、遺体を乗用車で運んで遺棄されたとみられることから、県警は強い殺意を持った計画的犯行とみて調べている。

　事件は昨年12月29日夜、釣り人がスーツケースを発見して発覚。男性の遺体は手足が縛られ、首に絞められたような跡があった。県警は先月25日に死体遺棄容疑で5人を逮捕。防犯カメラの映像などから足取りなどを調べていた。