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特攻隊の見送り「つらかった」 元整備兵で僧侶の三田村さん(102)、同い年の隊員を慰霊

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年6月19日 12時15分

上原良司の遺書が刻まれた碑の前で合掌する三田村鳳治さん=9日、長野県池田町

 戦時中に特攻機の整備を担った神奈川県逗子市の僧侶、三田村鳳治さん(102)がこのほど、「自由主義者」を宣言した特攻隊員として知られる上原良司(1922~45年)の生誕地、長野県池田町を訪れた。帰ることのない戦友を次々送り出した経験を「つらかった」と吐露し、静かに合掌した。

 三田村さんは逗子市にある法勝寺の前住職。43年、立正大在学中に学徒出陣で陸軍に入隊し、鹿児島県の知覧飛行場で戦闘機の整備に当たった。一方、慶応大に進学し横浜市の日吉キャンパスに学んだ上原も、学徒出陣で陸軍へ。45年5月11日に同飛行場から沖縄戦の激戦地へ向け出撃し、体当たり攻撃で戦死した。

 2人は同い年。面識はないが、東京・明治神宮外苑競技場で43年に行われた出陣学徒壮行会と、同飛行場でくしくも同じ時を過ごした。上原の絶筆は戦没学生の遺稿集「きけ わだつみのこえ」に収録され、特に「明日ハ自由主義者が一人この世から去って行きます」の一節が知られる。 

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