蜜豆に水ようかん…夏の涼味、支えるのは横浜港 寒天輸入24年連続トップ
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年6月26日 5時0分
夏の涼味といえば、ところてん、蜜豆、水ようかん。これらに使われる寒天の輸入を支えているのが、横浜港だ。全国シェアは24年にわたってトップが続く。
貿易統計品目の「寒天」は大半の食品用のほか、医薬品や化粧品用を含む。保存や加工に便利な粉末が主流だ。2023年の国内輸入量は1971トン。うち横浜港は7割弱の1352トンだった。金額ベースで国内70億3600万円のうち、4分の3に当たる53億2400万円を占めた。
数量と金額ともに00年以降、24年連続で全国シェアトップだ。横浜税関によると、長野県を中心に集積するメーカー工場の物流拠点や商社が近港に立地しているため。23年は8カ国から輸入された。チリ、モロッコ、韓国の順に多い。
もともと寒天は日本発祥で主要な輸出品だったが、戦争や生産量の減少で、1970年代に輸入超過に転じた。輸入量が前年比2.2倍と急伸したのは2005年。カルシウムや食物繊維が豊富で低カロリーの健康食品としてテレビ番組で紹介され、注目された。放送された2月16日は「寒天の日」と、同県の商工会議所と業界団体が制定している。
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