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綾瀬市長選挙、橘川佳彦氏が初当選 自公推薦、組織力で新人4人の混戦制す

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月7日 23時40分

支援者に囲まれて万歳をする橘川佳彦さん(中央)=7日午後11時ごろ、綾瀬市寺尾中の事務所

 任期満了に伴う綾瀬市長選は7日、投開票され、無所属の新人で元市議の橘川佳彦氏(54)=自民党推薦、公明党総支部推薦=が初当選を果たした。元市議の佐竹百里氏(53)、元市議の笠間昇氏(53)、コンサルタント会社社長の栗原茂明氏(68)の新人同士による混戦を制した。

 投票率は43.03%。前回(2020年)は無投票、前々回(16年)は54.17%で11.14ポイント下回った。

 橘川氏は今年3月、現在2期目の古塩政由市長(73)が引退を表明した直後に立候補を表明した。古塩市長は後継指名せず、橘川氏も市政の評価を控えた。

 4期務めた市議時代は保守系の最大会派に所属、議長も経験して人脈を広げた。市民報告会を開催しながら公約を練り、「明日を育む」「免許いらずで市内どこへでも」「だれもが便利に簡単に」など5分野36政策を掲げた。

 橘川氏は自民党、公明党総支部の推薦を得た組織戦を展開した。保守層が多い土地柄だが、今回は裏金問題を巡る自民への批判を警戒し、自民県連の小泉進次郎会長らが応援に入って引き締めた。

 一方、「女性初の綾瀬市長」を目指した佐竹氏は草の根運動を軸に立憲民主党や共産党の支援も得たが、及ばなかった。

 笠間氏は組織に頼らず独自の戦いを展開したものの、支持が広がらなかった。

 栗原氏は知名度の低さが響いた。

 当日有権者数は6万6292人(男3万3447人、女3万2845人)。
 
◆きつかわ・よしひこ システムエンジニアから綾瀬市議に転身。市議会の保守系最大会派に所属、議長にも就任して市内外に人脈を広げる。妻と成長した3人の子どもたちも支援の輪に入り、国会議員ら多くの来賓を招いた出陣式で司会を務めるなどファミリーの結束力は強い。

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