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美しい緑青の屋根、今夏限りで見納め 鎌倉の国重文「旧華頂宮邸」修繕へ 20、21日に建物内部を特別公開

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月9日 5時40分

緑青色の屋根がふき替えられる旧華頂宮邸=鎌倉市浄明寺

 鎌倉三大洋館の一つで国登録有形文化財「旧華頂宮(かちょうのみや)邸」(神奈川県鎌倉市浄明寺)のシンボルでもある美しい緑青色の屋根の一部が9月にも真新しい赤橙色の銅板にふき替えられ、今夏限りで見納めになる。工事を前に今月20、21日には建物内部を特別公開し、市は「赤い銅が緑青色に変色するのには10年かかる。趣のある現在の屋根を見に来てほしい」と呼びかけている。

 華頂宮家は皇族の伏見宮家の分家に当たり、1926年に皇籍離脱し華頂家となった。洋館は29年に海軍軍人でもあった華頂博信侯爵(1905~70年)が別邸として建築。華頂侯爵が数年住んでから所有者は入れ替わり、96年に同市に寄付された。現在は庭園部分のみ常時公開され、年2回の洋館内部の特別公開も合わせて年間7千人以上が訪れる。

 梁(はり)や柱が外部から見えるハーフティンバー様式の西欧風の木造3階建てで、大理石の暖炉やフランス式庭園も特徴。屋根は建築当時は赤橙色の銅板が張られたが、長い年月をかけ酸化して現在の緑青色に変色したという。

 一方、老朽化が進んで雨漏りによる建物の傷みも進み、雨漏りが深刻な北側の屋根を今回、約5千万円をかけ修繕することになった。庭園に面した南側の屋根は今回ふき替えずにそのままという。

 特別公開は午前10時~午後4時で入場無料。

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