防衛省一斉処分に山本朋広・元副大臣「猛省促したい」 パワハラ「徹底した教育を」

山本朋広氏

　自民党の山本朋広元防衛副大臣（衆院比例南関東）は12日、神奈川新聞社の取材に、特定秘密の不適切運用やパワハラなど防衛省の一連の不祥事に関し「大量処分になったことは極めて遺憾。猛省を促したい」と述べた。パワハラ事案には「適正な処分と被害者の救済を行った上で、徹底した教育が必要」と強調した。

　海上自衛隊の複数の護衛艦で資格のない隊員に特定秘密を扱わせたことには「自艦の防護の必要性など考慮すべきところもあるが、特定秘密の取り扱いが組織的に極めて不適切だったと言わざるを得えない」と指摘。その上で「人員不足などの理由があれば適正評価を実施する隊員を事前に増やしておくことも一案だ」との考えを示した。

　海自の潜水艦修理契約に絡み隊員が川崎重工業から裏金を受け取っていた問題については「再発防止策として服務規程への理解と周知を徹底させるべきだ」と強調した。

　山本氏は「全ての事案が国民の期待を大きく裏切るもの。信頼回復に向けてより一層職務に精励してもらいたい」と猛省を促した。