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神奈川・黒岩知事、路上飲酒の規制条例は時期尚早 オンライン対話で示す

カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年7月13日 5時0分

黒岩知事(左)と県民らが路上飲酒について意見を交わしたオンライン対話=10日、県庁

 神奈川県は10日、路上飲酒をテーマに関係者と黒岩祐治知事とのオンライン対話を実施した。学生や海外出身の県民、有識者ら6人が参加し、路上飲酒を巡る県内の現状や対策の必要性などについて約1時間にわたり意見交換した。

 県によると路上飲酒を巡り、県内の繁華街などから対策を求める声が出ている状況ではないものの、昨年12月の県議会の代表質問で取り上げられるなど、社会的な関心が高まっているとしてテーマに設定した。

 対話では海外出身者から公共のスペースで飲酒ができる日本は特殊だとする指摘があった一方で、厳しい規制の導入に対しては慎重な意見が目立った。

 お酒をやめたい人たちの自助グループ「県断酒連合会」の小林博副会長は、路上飲酒自体ではなく、ごみのポイ捨てや大声で騒ぐなどの行為が問題だと指摘。また外国人観光客の路上飲酒に対する過剰な問題視は「差別につながる危惧がある」との意見を述べた。

 神奈川大の女子学生は、自身は路上飲酒の経験はないものの、全面的に規制されると飲食店の利用は学生にとって経済的負担が大きいと説明。飲み会がいわゆる「宅飲み」に移行することで、女性の自宅にやむを得ず男性を招くことにもなり、女性が不安を感じる状況が増える懸念も示した。

 対話を終えた黒岩知事は、県内で路上飲酒を規制する条例の策定は時期尚早との考えを示した上で「(飲酒時の)マナーを広めていくキャンペーンは必要だ」と述べた。

 対話の模様はユーチューブでライブ配信された。アーカイブ映像は県のホームページから視聴できる。

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